2012 Fiscal Year Research-status Report
急性CO中毒に対するHBOT適応に向けた頭部CT・MRI異常発生因子の解析
Project/Area Number |
23592680
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小野寺 誠 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50326659)
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Keywords | 急性一酸化炭素中毒 |
Research Abstract |
本研究は高気圧酸素療法の施行基準を確立することを最終目的とした研究で、当該申請課題では研究機関内に発生現場における一酸化炭素ヘモグロビン(CO-Hb)濃度と頭部CT/MRIの異常所見との関連を解析することを目指している。 平成23年度にSTEP1として発生現場における血中CO-Hb濃度を測定できるMasimo Rainbow-SET パルスCOオキシメータRad-57(以下Rad-57)を盛岡地区二次救急医療圏のうち5か所の消防署に配備した。 当該年度は、配備後の平成23年度から継続しているSTEP2として、各消防署から一酸化炭素中毒患者の発生連絡を受け、研究代表者および連携研究者が患者を受け入れた上でデータを集積している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度から平成25年度までの3年間に合計50例のデータを集積し分析する予定である。しかし、平成24年度終了時点で当院に搬送されているCO中毒症例数は35例である。そのうち、現場にてCO-Hbが測定されている例は15例に過ぎない。 この理由としてRad-57の配備が平成23年10月末であったためデータ集積開始時期が11月と遅かったこと、そして配備地域全体におけるCO中毒発生件数が少なかったこと、2年間でCO中毒が全く発生していない配備消防署圏内があったこと、などが考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度から運航開始となった岩手県ドクターヘリの機内装備にRad-57が追加された。その結果、上記消防署圏外においてもCO中毒の発生現場における測定が可能になった。 研究代表者および連携研究者は、全員フライトドクターであるため症例の集積に有利に働くと考えられる。 平成23年度、24年度とCO中毒の発生件数が少ない消防署においてはRad-57を回収し、発生件数が多くRad-57が配備されいてない別消防署へ配備転換することを考慮中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は引き続きデータ集積を行う。当該研究ではRad-57の購入費が全体の経費の大部分を占めている。よって、Rad-57配備後である次年度は、各消防署へ機器使用のための電池の配給や機器修理費が必要となる見込みである。 また、この2年間でCO中毒の発生件数と実際の測定件数に関しては配備消防署間で格差を認めている。Rad-57配備消防署を再度選別するにあたり、消防本部との連絡会議費が必要となる見込みである。
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