2012 Fiscal Year Research-status Report
28日間宇宙環境に暴露された細胞は細胞死に対し抵抗性を獲得するか?
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23592774
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
犬童 寛子 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00301391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 和男 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60347094)
馬嶋 秀行 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60165701)
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Keywords | オートファジー |
Research Abstract |
我々はこれまで、ヒト神経芽細胞腫であるSK-N-SH細胞を用い、「宇宙放射線と微小重力の哺乳類細胞への影響(NeuroRad)というテーマで宇宙実験を行った。この細胞は宇宙放射線をあび、放射線抵抗性が高くなっている可能性が考えられ、放射線抵抗性獲得の有無、その機序を解明する。 平成23年度で宇宙細胞では、明らかな細胞増殖速度の増大、活性酸素発生の増大および、ミトコンドリア局在MnSODの増大が認められた。次に、照射後の細胞において、アポトーシスには変化が認められず、オートファジーの減少が認められることが明らかとなった。これらの結果からMnSOD 活性とオートファジーとの関連性が浮かび上がってきた。従って、H24年度では、オートファジー関連遺伝子発現について検討した。 コントロール細胞と宇宙細胞を用い、オートファジー関連遺伝子Bcl-2の発現について、はコントロール細胞に比べて宇宙細胞では明らかに発現は増大していたが、Beclin1の発現についてはほとんど差が見られなかった。またびSurvivinの発現についても有為な差が認められなかった。24年度では活性酸素消去酵素であるMnSOD遺伝子およびその発現を抑えるsiRNAを作成しトランスフェクトして、MnSOD 活性とオートファジーとの関連性を検討する予定であったが、トランスフェクションがうまくいかず、ステーブルクローンを作成することができず、現在作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MnSOD遺伝子およびその発現を抑えるsiRNAを作成しトランスフェクトして、MnSOD 活性とオートファジーとの関連性を検討する予定であったが、トランスフェクションがうまくいかず、ステーブルクローンを作成することができず、研究の進行がやや遅れている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
survivinのオートファジー抑制効果がないようなので、25年度はオートファジー関連遺伝子Beclin1とアポトーシス抑制タンパク質Bcl-2の相互作用について検討する。 1)オートファジー関連遺伝子であるbeclin 1に結合するBcl-2のcDNAを過剰発現する細胞株をG418 selectionにより確立する。(24年度にMnSODのsiRNAを作成し、トランスフェクトしたが、うまくいかなかったので、過剰発現株を作成することにした)細胞に beclin 1、Bcl-2遺伝子をトランスフェクトする。発現量についてRT-PCRおよびウエスタンブロットにて確認する。2)1)で確立した細胞を用い、オートファジーを誘導するラパマイシンで処理し、Bcl-2で免疫沈降を行い、それぞれ Beclin1の抗体、survivinの抗体を用いてウエスタンブロティングを行い、それぞれのタンパクの相互作用について調べる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
細胞培養を行うための培地および血清、培養のための器具等の消耗品、トランスフェクション用試薬・消耗品、オートファジー検出用 試薬、ウエスタンブロット用抗体類、分子生物学的実 験用消耗品一式は本研究を行うのに必須である。 また国内外での研究成果発表を行うのに旅費が必要である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Snail modulates cell metabolism in MDCK cells.2013
Author(s)
Haraguchi M, Indo HP, Iwasaki Y, Iwashita Y, Fukushige T, Majima HJ, Izumo K, Horiuchi M, Kanekura T, Furukawa T, Ozawa M.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun.
Volume: 432
Pages: 618-25
DOI
Peer Reviewed
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