2013 Fiscal Year Annual Research Report
仮想患者を用いた口内法X線撮影実習・評価システムの開発
Project/Area Number |
23592776
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
荒木 和之 昭和大学, 歯学部, 准教授 (50184271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳森 謙二 九州大学, 歯学研究科(研究院), 准助教 (40253463)
田口 亮 東京都市大学, 工学部, 教授 (40216825)
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Keywords | 仮想空間 / 口内法X線撮影 / 実習 / 教育 |
Research Abstract |
歯科における口内法X線撮影の質を良好に担保することは、良好な歯科医療ならびに国民の放射線被曝線量の低減の両点で重要である。本研究では現在急速に進歩しているバーチャルリアリティ(VR)の技法を応用して、患者の口腔内を模した仮想空間上での口内法X線撮影シミュレーションシステムを構築することを目的とした。 まず,①本研究の目的に最適な仮想空間構築ソフトの選択を行い、Omegaspaceが最適であった。②この仮想空間構築ソフト上で口内法X線撮影実習をシミュレートできる仮想空間をソフトメーカーの協力の下に構築した。③この仮想空間内での患者に相当する骨や歯に相当するデータを当教室所蔵の乾燥頭蓋骨を用い、CTで撮影し、歯・顎骨のデータとして抽出した。仮想空間内での歯科用X線撮影装置の位置と仮想患者・仮想フィルムの相対的な位置関係把握し、その数値を元に得られる口内法X線画像を計算で求めるプログラムルーチンを開発した。また、この仮想空間の表示システムとしてパソコン用モニタとヘッドマウントディスプレーを用いる方法と比較できるよう仮想空間構築にあたっては、これらのいずれでも使用できるようにプログラムを作成した。 試作したシステムを用い、臨床実習生に試用してもらいその効果をアンケート方式で調査した。アンケート項目はX線投影角度の写真への影響に関する項目などで、全部で11項目について調査した。その結果、本システムに対して全体的な評価はおおよそ良好であった。ただ、評価の個人差が大きかった。また、装置に関しては、ゲームパッドでの操作は扱いにくいという意見が多かった。 次に撮影画像の評価について検討した。教師画像と実習で撮影した画像を射影変換によりサブトラクションを行い比較する方法を構築した。射影変換の際に移動距離を求め評価のパラメータとした。角度が±20°程度までは画像のズレと移動距離が良く対応した。
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Research Products
(1 results)