2013 Fiscal Year Annual Research Report
臨床データ・プロセシングに基づいた残存歯咬合支持能力の簡易診断システムの開発
Project/Area Number |
23592847
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
水町 亘 広島大学, 大学院医歯薬保健学研究院, 助教 (50555141)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 泰彦 広島大学, 大学病院, 講師 (00253097)
日浅 恭 広島大学, 大学病院, 助教 (60304432)
|
Keywords | 臨床データ / プロセシング / 残存歯 / 咬合支持能力 / 簡易診断システム |
Research Abstract |
平成25年度は,歯根膜支持の喪失に伴った咬合支持能力の低下を検証するために,14歯種の解剖学的根模型歯をシリコン印象材に植立した試料を作製し,各歯種について任意の歯根膜長の設定,すなわち,①健全歯根膜長,②健全歯根膜長-2 mm,③2/3健全歯根膜長,④1/2健全歯根膜長に応じた荷重試験を行った。その結果,歯根膜支持の喪失が健全歯根膜長の2/3から1/2まで進むと,側方変位量が著しく増大することが明らかとなった。よって,rPLI(歯周疾患に罹患した歯の咬合支持能力指数)を適用する範囲は健全歯根膜長の2/3以下が適切であると考えられた。研究期間全体を通じて実施した研究成果より,nPLI(健全歯の咬合支持能力指数)に対応する咬合圧が明らかとなり,健全な上下顎歯種別の咬合支持能力を示唆できた。また,rPLIの適用範囲は健全歯根膜長の2/3以下が適切であると考えられた。このことにより,rPLIとnPLIを用いた残存歯咬合支持能力の簡易診断法を開発できた。
|