2013 Fiscal Year Annual Research Report
チタンをニッチとした間葉系幹細胞による新規インプラント治療
Project/Area Number |
23592888
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
熱田 生 九州大学, 大学病院, 助教 (30423487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (50195872)
鮎川 保則 九州大学, 大学病院, 講師 (50304697)
鈴木 裕美子 九州大学, 歯学研究科(研究院), 研究員 (20432916)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / インプラント周囲上皮 / インプラント周囲炎 / 細胞治療 |
Research Abstract |
インプラント埋入ラットへのMSC投与による有効性を明らかにすることを本研究の目標とするが、そのMSCの投与方法として局所投与と全身投与がある。すでにマウスを使った我々の研究でMSCの局所および全身投与における作用時間、全身への影響などを評価している(Torb et al. 2006)。その結果どちらも治療効果はあるものの局所投与の有用性が明らかになった。しかし今回は術野などの条件から全身投与を選択した。もちろん将来的には局所投与を目標とする。 本年度は「チタン周囲Niche」に適したMSCとして長幹骨骨髄、粘膜だけでなく顎骨骨髄、歯肉や膵臓などからも採取し評価した。すなわち各MSCでその働きが異なるからであり最適なものを検索し、投与する細胞濃度や投与回数などの条件にも検索が必要となった。すべての実績は後述論文に記載されている。本実験の最終目標はヒトへの臨床応用である。そのためヒトMSCなどの使用も検討するが、今回の研究期間では到達出来ていない。 実験計画および方法としても、前年度までと同様の手技を用い上記条件で実験を行った。実際、現在MSCによる細胞治療は世界的に注目され、実際良好な治療結果を掲げる論文も多数報告されている。これらの新しい概念と技術は、歯科領域だけにとどまらず医療全体、国内だけでなく世界に影響を及ぼすものと考える。 実際に研究計画を遂行するための研究体制として実験計画立案から研究遂行時の方向性を当講座の古谷野教授の責任下で行ってきた。また研究手技やその他の具体的な指示は鮎川講師、また実験遂行は代表者および鈴木医員で行った。また代表者は現在前述の通り南カリフォルニア大学のSongtao Shi教授の下でMSC研究を継続している。データ共有などを行うため連携研究者に近い立場として指導・助言をもらった。
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Research Products
(6 results)