2013 Fiscal Year Annual Research Report
オステオンを含有する成熟皮質骨形成を誘導するin situ骨再生技術の確立
Project/Area Number |
23592913
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅野 勇樹 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80451813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西條 英人 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80372390)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30344451)
藤原 夕子 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50466744)
菊池 正紀 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, その他 (00354267)
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Keywords | 皮質骨誘導型人工骨 / 下顎骨欠損モデル / 骨形成 |
Research Abstract |
平成25年度は最終年度ということで、前年度までに設定した構造体を用いて動物実験を行うこととした。Fisher344ラットに、前年までに検討した皮質骨誘導型人工骨の移植を行った。対照として成長因子・サイトカインを含有しない硫酸カルシウム系素材のみを移植した。硫酸カルシウム系素材の形状はφ5X2 mmとし、ラットの背部に移植し、移植後2週、2ヵ月間、6ヶ月で移植組織を摘出し、骨再生の評価をマイクロCTによる画像評価、非脱灰研磨切片によるコンタクトマイクロラジオグラム、脱灰パラフィン切片による組織学的評価行ったところ、対照群と比較して良好な骨形成が認められた。また、ビーグル下顎骨に長さ3 cmの骨区域欠損を作製し、前年に検討したセラミック/ポリマーコンポジットメッシュに欠損部と同等の形状を付与し、前年までに検討した皮質骨誘導型人工骨を充填してin situ再生骨組織を作製し、下顎欠損部に移植しチタンスクリュースクリューで固定した。移植後2週、1ヵ月、2ヶ月で骨の形成を評価した。なお、移植後1週、3週、7週でテロラサイクリン、カルセインなどの骨標識を行った。対照には、皮質骨誘導型人工骨の代わりに成長因子・サイトカインを含有しない硫酸カルシウム系素材のみを使用して比較検討を行った結果、欠損部の治癒と共に、良好な骨形成が認められた。
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Research Products
(6 results)