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2012 Fiscal Year Research-status Report

aPKCλ/ιの発現・局在異常は口腔がんの新たな診断基準となり得るか?

Research Project

Project/Area Number 23592972
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

小泉 敏之  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (80323575)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 光藤 健司  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70303641)
來生 知  横浜市立大学, 医学部, 講師 (30545059)
長嶋 洋治  横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10217995)
秋本 和憲  東京理科大学, 薬学部, 准教授 (70285104)
KeywordsaPKCλ/ι / 口腔がん / IL-6
Research Abstract

前年度までにピックアップした56症例に加え,新たに20症例を加えて再評価を行った。
その結果,口腔扁平上皮癌の組織分化度とaPKCλ/ιの過剰発現の間に高い有意差を得ることができた。この結果から、aPKCλ/ιの過剰発現が口腔扁平上皮癌の悪性度診断の基準になり得る可能性がさらに高くなった。現在,ここまでの結果をまとめ、英文雑誌に投稿する論文を執筆中である。
次いで,癌の増殖・進展に関与すると考えられているIL-6について着目し,IL-6発現とaPKCλ/ι発現の相関について検討した。口腔扁平上皮癌に対するIL-6免疫組織学的染色法のプロトコールの確立を行った。抗体の濃度調整などで試行錯誤を繰り返したのち、プロトコールが確立された段階で全76症例についてIL-6免疫組織学的染色を行った。しかしながらIL-6発現とaPKCλ/ι発現の間に有意差は見られなかった。
そこで,新たに同様のタンパクであるALDHに着目し,現在までに口腔扁平上皮癌に対するALDH免疫組織学的染色法のプロトコールはほぼ確立されている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

予定通り20症例の追加研究を行い,昨年までのデータをより磨き上げることに成功した。
一方で,口腔扁平上皮癌に対するIL-6免疫組織学的染色のプロトコール確立は成功したものの,統計学的に有意なデータを得られなかったことは誤算であった。現在,ALDHなどほかのがん発生関連タンパクとの相関の検討を進めている。

Strategy for Future Research Activity

昨年追加した20症例を加え,全76症例としてデータを収取し,口腔扁平上皮癌の組織分化度とaPKCλ/ιの過剰発現の間に高い有意差を得ることができた。この結果を現在英語論文として執筆中であり,年内に投稿する予定である。
昨年IL-6との相関を検討したが,失敗に終わった。今年度は新たに癌の進展・転移に関与しているとされるALDHとaPKCλ/ιとの相関性を検討する。
本来であれば細胞実験の準備を行っている予定であったが,上記のためスタートできずに研究費の残金が生じたが,本年度に流用する予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究に用いる器具および備品はすべて現有設備であるため、研究に関する経費はほとんど消耗品の購入にあてられる。本研究は病理組織を用いた研究であるため、昨年に引き続き病理組織解析のために種々の抗体、検出試薬などが必要である。具体的には①病理解析のための種々の抗体,②それに付随するチップやスライドグラスなどの消耗品である。同時に口腔扁平上皮癌細胞株を用いてaPKCλ/ιノックダウン細胞株の樹立を行う予定であるため,③培養系を維持するための培地・血清・細胞培養用ディッシュが必要となる。また、当該分野の研究に関する情報収集と発表のため、日本癌学会総会や日本口腔外科学会総会などへの参加費用が必要となる。
また、ここまでの研究結果で有意差が得られているため,まとめとして英語論文を執筆している。そのため、論文校正・投稿・別刷の経費が必要である。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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