2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23593018
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
志賀 百年 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (20596134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 直人 明海大学, 歯学部, 教授 (90302885)
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Keywords | 弾性線維 / 歯根膜細胞 / ペリオスチン / fibrillin |
Research Abstract |
歯は咀嚼により大きな負荷がかかる組織である。歯を支える歯周組織は組織の破壊と再生が短いスパンで繰り返し行われていることが予想され、創傷治癒や組織再生、恒常性の維持の調整は大変重要である。歯を支える歯周組織の中でも特に歯根膜は重要な役割を担っていると考えられている。歯根膜細胞にはオキシタラン線維に代表される弾性線維が存在するがその役割の多くは不明である。歯根膜弾性線維の主要構成成分はフィブリリンである。ペリオスチンは骨外膜と歯根膜に特異的に局在することが知られていたが、創傷治癒などの治癒や再生過程において機能していることが報告されている。さらにペリオスチンはコラーゲン等の細胞外基質の構成成分と直接相互作用しインテグリンのリガンドとして作用すると報告もされ、ペリオスチンは創傷治癒や細胞増殖・アポトーシスなど組織恒常性の維持に関与していると推測されている。本研究の目的はヒトの歯根膜細胞の弾性線維の主要構成タンパクであるフィブリリンの遺伝子(FBN1)の発現を抑制することによってフィブリリンとペリオスチンの関連を詳細に検討し、歯根膜弾性線維の新たなる働きを探索することである。 そこで、歯根膜細胞のFBN1の発現抑制を行うことによるペリオスチンの変化の解析を中心に研究を行ってきた。その結果、FBN1の発現低下している状態でフィブリリンタンパク質がほとんど確認できない状態では、ペリオスチンタンパク質の若干の増加が認められた。この結果からFBN1の発現低下とペリオスチンの発現に関与することがわかった。これによりこれ歯根膜弾性線維はペリオスチンの発現を調整することにより歯根膜の創傷治癒や再生及び恒常性の維持に関連することが予測された。今後、歯根膜細胞に負荷がかかった場合の変化を詳細に検討したいと考えている。
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[Journal Article] Dental and maxillofacial characteristics of six Japanese individuals with ectrodactyly-ectodermal dysplasia-clefting syndrome.2013
Author(s)
Okamura E, Suda N, Baba Y, Fukuoka H, Ogawa T, Ohkuma M, Ahiko N, Yasue A, Tengan T, Shiga M, Tsuji M, Moriyama K
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Journal Title
The Cleft palate-craniofacial journal
Volume: 50(2)
Pages: 192-200
DOI
Peer Reviewed
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