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2013 Fiscal Year Research-status Report

永久歯萌出に関わる歯導帯・歯小嚢相互作用と歯胚萌出異常に伴う歯根吸収機構の解明

Research Project

Project/Area Number 23593022
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

松本 芳郎  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (20292980)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小野 卓史  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30221857)
金香 佐和  東京医科歯科大学, 歯学部, その他 (80372449)
細道 純  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00420258)
Keywords歯根吸収 / 埋伏歯 / バイオインテグレーション
Research Abstract

生理的な永久歯萌出機構を明らかにすることを目的とし、代生歯萌出時における歯導帯周囲の硬組織構造の解析、および歯導帯周囲の細胞や歯小嚢細胞、乳歯歯根膜細胞に発現する因子を解析するために必要な文献検索ならびに実験モデルの構築を終え、本実験を継続している。本学動物実験センターが昨年7月より1年間程度の改修工事のため遅れている¥家兎の実験モデルでは今のところ明確な歯導帯が認められておらず、新たな実験モデル構築と並行して、検索を続けている。また、歯の形成ならびに萌出に伴う上皮間葉相互作用を検討するため、in vitro でのウシ歯小嚢組織と歯根膜細胞または上皮系細胞との象牙片上での共存培養系を継続して活用している。さらに代生歯萌出異常機構を検討するため、in vivo での先行乳歯抜歯系、歯導帯破壊系、歯胚圧迫系の実験を継続して行っている。
関連研究の論文報告としては、昨年度新たに設計した矯正歯科用オンプラントのバイオインテグレーション(生物学的骨結合)のための外科的埋入方法の開発について共同執筆し、学術雑誌に掲載された。本手技は、埋伏歯の開窓・牽引の際の矯正歯科治療にも有用になる可能性がある。また、咬合機能低下ラットの歯周組織の萎縮とVEGF/VEGFレセプターによる歯の移動の抑制に関する論文が掲載され、咬合機能低下歯の移動の際にVEGF/VEGFレセプターにより歯の移動が抑制することを初めて明らかにした。さらに、軟食飼育のラット海綿骨に及ぼす影響に関する論文が受理され、上顎骨に比べ下顎骨内部の海綿骨により大きな形態変化が生じることを明らかにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本学の動物実験センターが7月より1年間程度の改修工事で使えなくなるという、研究開始当初では想定できなかった状況による研究活動遅延が生じた。

Strategy for Future Research Activity

次年度に使用する助成金は、本学の動物実験センターが7月より1年間程度の改修工事で使えなくなるという、研究開始当初では想定できなかった状況による研究活動遅延が主な要因で生じ、国内研究発表を行ったが、旅費の請求手続きをできなかったこと、海外発表を行えなかったことなどでも生じた。今年度は、当該研究費により、次の検討を行う方策である。生理的な永久歯萌出機構を検討するため、代生歯萌出時における歯導帯周囲の硬組織構造の解析を継続する。また、歯導帯周囲の細胞や歯小嚢細胞、乳歯歯根膜細胞に発現する因子を解析するため、実験モデルの構築を継続し、in situ hybridization 法および免疫組織化学的手法等による調節因子の局在も継続して行う。さらに、歯の形成ならびに萌出に伴う上皮間葉相互作用を検討するため、in vitro でのウシ歯小嚢組織と歯根膜細胞や上皮系細胞との象牙片上での共存培養系を用い、硬組織吸収活性、各種因子の発現や分布を昨年度に引き続き検討する。また、代生歯萌出異常機構を検討するため、in vivo での先行乳歯抜歯実験系、歯導帯破壊実験系、歯胚圧迫実験系を用い、代生歯萌出異常発現機構に関し、硬組織構造を形態学的に、周囲細胞に発現する因子を網羅的に継続して解析する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度に使用する助成金は、本学の動物実験センターが7月より1年間程度の改修工事で使えなくなるという、研究開始当初では想定できなかった状況による研究活動遅延が主な要因で生じ、国内研究発表を行ったが、旅費の請求手続きをできなかったこと、海外発表を行えなかったことなどでも生じた。
1)生理的な永久歯萌出機構の検討:各種消耗品、実験動物・試薬・器具等を用い、代生歯萌出時における歯導帯周囲の細胞や歯小嚢細胞、乳歯歯根膜細胞に発現する因子をマイクロアレイ法等による網羅的解析を継続し、免疫組織化学的手法等により調節因子の局在を昨年度に引き続き検討する。2)共存培養実験系での検討:各種消耗品、実験動物・試薬・器具等を用い、in vitro でのウシ歯小嚢組織と歯根膜細胞または上皮系細胞との象牙片上での共存培養系において、硬組織吸収活性、各種因子の発現や分布を昨年度に引き続き検討する。3)代生歯萌出異常機構の検討:in vivo での先行乳歯抜歯実験系、歯導帯破壊実験系、歯胚圧迫実験系等を用いて、代生歯萌出異常発現機構に関し、硬組織構造を形態学的に、周囲細胞に発現する因子を網羅的に解析する。4)旅費・謝金等を用い、本研究結果に関する学会発表と論文報告を行う。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Soft Tissue Cephalometric Norms for Orthognathic and Cosmetic Surgery.2013

    • Author(s)
      Shindoi JM, Matsumoto Y, Sato Y, Ono T, Harada K.
    • Journal Title

      Journal of Oral and Maxillofacial Surgery

      Volume: 71 Pages: e24-e30

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 矯正歯科診療を受けたトップアスリートに関する施設内統計学的調査・検討2013

    • Author(s)
      松本芳郎、豊島由佳子、添島沙夜香、田中沙織、川原 貴
    • Organizer
      第24回日本臨床スポーツ医学会学術集会
    • Place of Presentation
      熊本
    • Year and Date
      20131025-20131026

URL: 

Published: 2015-05-28  

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