2011 Fiscal Year Research-status Report
インフルエンザの重症化に関係する細菌を検出指標とする新しい口腔ケアシステムの開発
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23593084
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
白田 千代子 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (00567589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90350587)
今井 奨 鶴見大学, 歯学部, 講師 (80072958)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 口腔ケアシステム |
Research Abstract |
1:インフルエンザ発症者の口腔内微生物の状態の実態調査ー目的としてインフルエンザの機縁ウイルスの頻度分布とインフルエンザ罹患者の口腔細菌叢はどのような構成かをあきらかにすること。サンプリングは、鶴見大学歯学部付属病院内科外来を受診するインフルエンザ患者に対して同意を得て咽頭ぬぐい液にて行う。2:口腔ケアによる細菌叢の変化の予備的研究を実施ー咽頭ぬぐい液のサンプリングは東京医科歯科大学の学生・職員を対象に同意得て行う。口腔ケアの前後の細菌叢の変化を同様の分析方法で行う。3:新らしい口腔ケアシステムの開発ー3DS法の有効性を実証して、インフルエンザの重症化に関する細菌を検出指標とする新しい口腔ケアシステムの開発を行う。4:微生物および動物実験の継続を実施ー1.すでに分離されている口腔最近を用いてそれらが産生するHA解裂プロテアーゼとのいらみにだーぜ活性を測定し、インフルエンザウイルス感染・増殖への影響をin vitoroで解析する。唾液に関しても同様な解析を行う。2.流行期間中にインフルエン座にり患した重症化した患者より得られた最近について同様な解析を行う。3.ウイルス活性化能のみられた最近について、動物モデルで共感染によりウイルス増殖が増大するか、逆に最近の起動ない定着が増強されるかどうか解析する。4.増悪予防の薬剤の開発を目指し、プロテアーゼインヒビター及びノイラミニダーゼインヒビターにより細菌共存によるインフルエンザ感染増強を抑制することが可能か検討する。現在、1.2.4.を実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会になかなか許可されず、実際に研究開始は、24年1月を過ぎてから実施する運びとなった。また、インフルエンザの流行がさほど重症化した患者を対象にできなかった。学生においては、順調に調査が進んでいる。今年度中には軌道に乗せて実施していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
大変申し訳ないことですが、インフルエンザの流行がない場合、対象になりうる人が少なく、成果が出しにくい。計画がなかなか進まない一つの要因である。しかし、できるだけ努力し、対象者に同意を得て実施していく。口腔ケアについても、実施計画通り実施してもらうには、対象の学生が時間的困難なことが多い。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費は、細菌検査費用:インフルエンザビールス・口腔内日和見菌、動物実験用品:HA解裂プロテアーゼとのいらみにだーぜ活性を測定し、インフルエンザウイルス感染・増殖への影響をin vitoroで解析する。口腔ケア用品:口腔ケアの前後の細菌叢の変化を同様の分析方法で行う。
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