2013 Fiscal Year Annual Research Report
インフルエンザの重症化に関係する細菌を検出指標とする新しい口腔ケアシステムの開発
Project/Area Number |
23593084
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
白田 千代子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00567589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 准教授 (90350587)
今井 奨 鶴見大学, 歯学部, 講師 (80072958)
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Keywords | 口腔常在菌 / 口腔清掃 / 専門的口腔ケア / 粘膜ケア |
Research Abstract |
研究の目的:インフルエンザウィルスと口腔、咽頭の細菌感染実態を把握し、口腔ケアの有効性を示し、新しい口腔ケアのシステムを開発するのが本研究の主旨である。研究実施計画:1.口腔ケアによる細菌叢の変化を日常健康な学生の口腔から、細菌叢の変化と具体的な口腔ケアの方法を開発する。最終年度実施内容:1.1)日常健康な口腔保健学科の学生を対象に口腔内と唾液から菌の種類を調査した。2).1)の結果を踏まえ口腔常在菌の種類と量を減らすために、口腔を清潔にするための手技を学んだうえで、口腔を検査し菌種と菌量を調査した。3).2)の結果を踏まえて自己口腔ケアをしたうえで、専門的口腔清掃・口腔ケアを実施し、口腔細菌の種類と菌量を測定した。また、専門的口腔清掃口腔ケアの効果継続時間と共に細菌の種類と量の変化について調査した。2.インフルエンザに罹患した人のデータを調査中である。(実施数不足)3.インフルエンザの重症化に関する細菌の除菌指標とする新しい口腔ケアシステムの開発について、現在継続実施中である。研究の成果:1.日常健康な口腔保健学科の学生であっても、口腔清掃、口腔ケアを怠ると、口腔常在菌以外の肺炎球菌やブドウ球菌等が奥舌、頬粘膜、口蓋扁桃に出現する。3度の食後に歯垢の付着が見られない程度に口腔清掃すると、常在菌の量も減少する。2.専門的口腔ケアは、自己口腔清掃、口腔ケアの苦手な人に対しては、必須である。機械的な口腔ケアは、歯牙を清潔にするが、奥舌や頬、硬口蓋は、粘膜ブラシを使用することで、口腔細菌の種類、量を減少することができる。3.奥舌、口蓋、口蓋扁桃には、4種類のお茶からできた洗口液で、10ccを30秒3回洗口することで、肺炎球菌やブドウ球菌を除去することができた。粘膜ケアが必修である。4.インフルエンザ罹患者の口腔細菌種と量共に多いことも分かった。今後の展開:継続実施する予定である。
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Research Products
(2 results)