2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23593089
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
丸山 貴之 岡山大学, 大学病院, 助教 (30580253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
友藤 孝明 岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
江國 大輔 岡山大学, 大学病院, 講師 (70346443)
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
竹内 倫子 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50403473)
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Keywords | 歯科保健活動 / 食育 / 生活習慣病予防 |
Research Abstract |
今年度はまず、早食いの主観的評価と客観的評価との関連性について、岡山大学歯学部学生113名を対象に検討した。主観的評価より「早食いを自覚している者」と「早食いでない者」の2群を設定した。また、完食するまでの総咀嚼回数、総咀嚼時間、一口あたりの量、咀嚼速度を客観的に測定した。さらに、Body Mass Index(BMI)を算出した。2群間における客観的指標の比較を行った。また、BMIとの関連についても検討した。 その結果、早食いを自覚している者は、完食するまでの総咀嚼回数、総咀嚼時間が少なく、一口あたりの量が多かった。一方、咀嚼速度については2群間で差はなかった。以上より、早食いの主観的評価と客観的評価との関連性について明らかとなった。 また、早食いの是正に対するパンフレットと食行動記録法の効果について検討した。早食いを自覚している者43名を選出し、早食い防止啓発パンフレットを配布した群と、パンフレットの配布に加えて食行動記録を指示した群にランダムに割り付けた。食行動については、アンケートによる主観的評価のほか、完食するまでの総咀嚼回数、総咀嚼時間、口に運ぶ回数を客観的に測定し、一口あたりの量と咀嚼速度を算出した。評価はベースライン時とその2週間後に行った。 その結果、パンフレットの配布に加えて食行動記録を指示した群では、ベースライン時と比較して2週間後では早食いと自覚する者が減少した。また、2週間後では、「お腹いっぱいになるまで食べますか」の項目において「いいえ」と答えた者が、パンフレットの配布に加えて食行動記録を指示した群で多かった。ベースライン時と2週間後の一口あたりの量を比較すると、パンフレットの配布に加えて食行動記録を指示した群では減少していた。以上より、早食い防止啓発パンフレットの配布に加えて食行動記録を行うほうが、早食いの改善により有効であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は生活習慣病予防対策として食育活動が有効かどうかについての介入研究を行っており、目標は達成されたと判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は食育活動が有効であったかどうか、全身状態の変化について検討を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
食育活動が低い群に対する食べ方の指導を行い、生活習慣病に関する客観的評価指標の変化の違いについて検討する予定である。
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Research Products
(3 results)