2015 Fiscal Year Annual Research Report
「メタ認知能力」測定尺度・強化教授法の開発-看護実践能力持続的向上のために-
Project/Area Number |
23593131
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Research Institution | Kyoto College of Nursing |
Principal Investigator |
久留島 美紀子 京都看護大学, 看護学部, 准教授 (50310628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 みゆき 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20263494)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 看護教育 / 基礎看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療や社会状況の変化から看護師が自ら看護実践を持続的に向上させる能力が求められている。そのために、看護学生の時期に自己調整学習能力の涵養する必要があると考えられる。そこで、本研究は学習者自身が主体的に学習を行う自己調整学習能力に影響するとされているメタ認知について、看護学生のメタ認知測定尺度の開発とメタ認知を強化するような教授法を検討することを目的とした。今年度は、検討を続けてきた看護学生のメタ認知尺度について看護学生を対象にした調査を実施し、妥当性の検討を行った。その結果、全体のCornbachα係数は0.89であったものの、第3因子がα=0.67となり、引き続き検討が必要であることが示された。また、メタ認知能力のメタ認知的モニタリング能力を高める教授法の検討を行った。看護技術のうち、無菌操作、静脈血採血、点滴静脈内注射の非常に巧緻性の高い援助で、かつ習得が困難な援助技術の技術演習において、学生自身の援助場面の客観化の促進を試みた。学生は終了後の自己評価の中で、自分自身の援助場面を見て、知識と連動した動作がとれていないことや援助の根拠やポイントが抜けていることなどに気付いたという記述をしていた。すなわち自己の動作と援助で必要な行動にどのような差異があるのか認知したことが推察さ、メタ認知的モニタリング能力を高めることが示唆された。今後は、モニタリング能力の向上がメタ認知全体に及ぼす影響と持続的にモニタリング能力を強化するための教授法が必要になると考えられる。引き続き、看護学生のメタ認知測定尺度の検討と自己教育力を涵養するための教育方法について研究を継続する。
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