2012 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の日常生活動作機能回復に有効な生活リズム調整ケアに関する研究
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23593146
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
角濱 春美 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (30256359)
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Keywords | 睡眠 / 脳卒中 / リハビリテーション / 睡眠ケア / FIM / ADL回復 / 覚醒困難 |
Research Abstract |
本研究は、脳卒中リハビリテーション期にある患者の日中の休息、夜間睡眠の取り方について、ADL機能回復との関連から検討することが目的であった。本年は、脳卒中リハビリテーション期にある患者6例について、活動計による睡眠覚醒状態の測定、面接法による夜間睡眠と日中の覚醒レベルの測定を行い、本研究のパイロットスタディーを行った。 この結果、十分な活動量の検出ができ、活動計は通常モードでの測定が妥当と判断された。本人の自覚とも合致しており、測定精度は高いと判断された。患者の生活への影響も最小限であることが確認できた。 面接法による睡眠状況についてのデータ収集については、既存の妥当性が検証された質問紙は問題なく活用することができた。しかし、インタビューから、脳卒中リハビリテーション期に特有の睡眠を阻害する因子が発見されたため、質問項目に加える必要性があり、文献検討の後、追加した。 入院環境下と発症前の日常生活のリズムとの間に乖離があり、入眠時刻を合わせることが困難となり、睡眠潜時が増している状況、環境因子により中途覚醒が起っている可能性、男性の睡眠時間の短縮が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
パイロットスタディーの結果を経てデータ収集内容を変更したため、研究のデータ収集に取りかかれなかったということで、計画通りの進捗状況ではなかった。しかしながら、現在もデータ収集の継続ができており、最終年度の目標は達成できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力施設を2施設増加させ、研究組織を3班にすることで事例数を集め、データ収集を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究組織増加に関わる研究補助者の人件費、交通費に活用する。
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