2013 Fiscal Year Annual Research Report
Eラーニングを活用した潜在看護師の再就業と職務継続を支援するシステムの構築と評価
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23593153
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
巴山 玉蓮 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00389975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 かほる 桐生大学, 医療保健学部, 教授 (60258879)
北爪 明子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (10554404)
大川 美千代 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80389783)
堀 謙太 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 (90378836)
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Keywords | e-ラーニング / 潜在看護職 / 再就業 |
Research Abstract |
平成25年度は、制作したe-ラーニングコンテンツ(点滴静脈内注射-臨床現場での実際-)の自己学習教材としての利便性、看護職の継続教育としての活用の有効性、有益性、提供システムの効果について、質問紙および半構造化面接により調査を行った。潜在看護師4名の協力により得たデータを内容分析した結果、記録単位数は223であった。この記録単位から60のサブカテゴリが形成され、【1.教材全体の構成のよさ】、【2.教材は、再就業に向けて有効なツール】、【3.教材は、知識を確認する有効なツール】など、15のカテゴリに集約された。e-ラーニング教材の内容については、制作したe-ラーニング教材が有用であったことが示された。その一方で、e-ラーニング教材の内容に関する意見や要望も確認できた。このことから、制作したe-ラーニング教材の内容は有益であったと評価できた。しかし、潜在看護師は再就業も視野に入れた、より具体的な教育内容を求めていた。e-ラーニング教材に容易にアクセスできたことからe-ラーニング教材の提供方法は、有効であったと評価できた。この他に、どのような学習形態であれ、潜在看護職が育児や家事の合間に学習時間を確保する困難さを表していた。 今後は、ネットワーク環境の構築を具体的に検討すること(サーバーの設置場所、運用コスト負担者の明確化、ネットワーク管理者の明確化など)、コンテンツの制作者と運用する責任者を明確にすること、対面学習とe-ラーニングを組み合わせること(Blended-Learning)、手軽に視聴できる提供方法や学習形態を検討していくこと、利用者のITリテラシーが高くなくても、いつでも、どこでも、どのような媒体でも、手軽に視聴できる提供方法を検討していく必要性が示唆された。 潜在看護職にとってのe-ラーニングは、有効な学習ツールになりうると考えられた。
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Research Products
(1 results)