2014 Fiscal Year Annual Research Report
学士課程卒業者の看護実践能力獲得過程と生涯学習支援プログラムの開発
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23593163
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
岩村 龍子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (00326109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 眞智子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10253923)
田辺 満子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60572873)
會田 敬志 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (50326104)
小澤 和弘 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (20336639)
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60326113)
小西 美智子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (20161961) [Withdrawn]
黒江 ゆり子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (40295712)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 看護学学士課程卒業者 / 生涯学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、学士課程卒業者が就業後に研修や指導を受け看護実践能力を獲得していく過程を、卒後1~3年目の状況を経年的に捉える縦断調査と、4年目以降の修得・発展状況を捉える横断調査により明らかにした。また、本学卒業者就業施設看護部教育担当者への聞き取りにより医療施設の現任教育体制の現状を把握した。以上により明らかとなった卒業者の看護実践能力獲得過程の現状・課題および現任教育の状況をもとに、就業施設の教育担当者と意見交換を重ね、大学が卒業者の就業施設と協働して行う生涯学習支援プログラムの開発に取り組んだ。 その結果、学士課程卒業者は、卒後1-2年目では、看護実践の自立・自律に向けて努力を続けながらケアのあり方を考えるなど長期的視野を有しており、現場における実際的な支援と同時に心理的な支援を必要とし、卒後3-5年目では、看護実践における自立・自律度が高くなるとともに新人指導や委員会等の役割を担うようになり、複雑な状態の対象者のケア、あるいはマネジメントやリーダーシップの役割等の新たな課題に直面することで、幅広い研修などにより自己の能力を高めることを求めており、さらに卒後6-9年目では、家族を含む幅広いケアの提供、所属施設全体の看護ケアの質の向上に向けた取組み、および自己のキャリアアップの計画等をすすめることを求めており、大学院への進学や現場での研究活動の推進等に役立つ情報提供や支援を必要としていることが明らかになった。 以上のような学士課程卒業者の支援ニーズに対し、現場と大学協働での支援としては、卒後1年目以降は、現任教育についての情報交換・意見交換を行いながら、現状に合わせた支援を双方で実施し、卒後3年目以降は、共同研究や研究支援等、大学の生涯学習支援事業の活用を促し実践改善を支援すること、大学院入学や科目等履修を勧め、各自が描くキャリアマネジメントを支援することが必要と考えられた。
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Research Products
(3 results)