2014 Fiscal Year Annual Research Report
実践的風土を創造する臨床学習環境デザイナー育成プログラムの構築
Project/Area Number |
23593170
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (00259194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中岡 亜希子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (60353041)
中橋 苗代 京都橘大学, 看護学部, 講師 (60454477)
池内 香織 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (10460966) [Withdrawn]
土肥 美子 京都光華女子大学, 健康科学部, 助教 (10632747)
星 和美 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (40290358) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 臨床学習環境 / デザイン / 育成プログラム / 実践的風土 / コンピテンス / 教育指導者 / プログラム評価 / 国際情報交換(アメリカ合衆国) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学生や新卒者の臨床コンピテンスを培うために実践的風土を創造することのできる人材として、臨床学習環境デザイナーを育成するプログラムを構築することである。プログラムは先行研究をもとにCreative thinking modelを用いて構成した。平成26年度は、臨床学習環境デザイナー育成プログラムを試行し、評価を行った。 病床数500床以上の病院の教育指導者24名を実験群と対照群に分け、2回のプログラムを実施した。両群ともに講義を受講し、実験群にはプログラムの試行としてワークショップを行った。プログラム実施前(ベースライン)、1回目および2回目プログラム終了時、プログラム2ヶ月後に調査を行った。ベースラインにおける群間比較では、変数の有意差はみられなかった。看護コンピテンシーは、群間比較で有意差はなかったが、経時比較では【組織への参画】【目標達成志向】【支援的リーダーシップ】【専門的実践】【協働関係づくり】【フレキシビリティ】を促進する効果がみられた。自己効力感は、2回目プログラム終了時とベースラインの得点差の群間比較では有意に実験群が高いことから、自己効力感が向上することが示唆された。プログラムの満足度は否定的な評価がなく、時間も妥当であることが示された。プログラムに関して、「自身の指導方法を振り返る機会となった」、「参加者間で情報共有・情報交換ができた」という回答に有意差が認められ、実験群がより肯定的な評価であった。プログラム2ヶ月後、両群から〔教育方法・評価の学びの深化〕〔現場の教育の見直し〕〔自身の指導方法の省察〕、実験群から〔ルーブリックの作成〕〔ワークショップの発展〕への取組が抽出された。 本研究の成果として、教育指導者の育成に関するニーズ調査の結果を学会、論文に発表した。また、日米における臨床学習環境およびコンピテンスの比較を行い、国際学会に発表した。
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