2013 Fiscal Year Annual Research Report
スタッフ育成における病棟看護師長の役割遂行を促進する教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23593176
|
Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
坂元 綾 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長戸 和子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (30210107)
山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
|
Keywords | 看護学 / 病棟看護師長 / スタッフ育成 / 役割 |
Research Abstract |
本研究は、スタッフ育成における病棟看護師長の役割遂行を促進する教育プログラムを作成することを目的としている。平成25年度は、面接調査で得られたデータを基に、スタッフ育成における病棟看護師長の役割と遂行の程度及び役割遂行に必要な知識・技術を明らかにするため質問紙を作成し、質問紙調査を行った。 質問紙は、300床以上の病院に勤務する病棟看護師長433名に配布した。回収数は283部(回収率65.4%)、有効回答は281部(有効回答率89.1%)であった。対象者の概要は、平均年齢50.0(SD5.4)歳、看護師長経験年数は5.0(SD4.9)年であった。データを統計的に分析した結果、以下の視点が明らかになった。病棟看護師長のスタッフ育成における役割は、[主体的な学びへの支援][個人のニーズ把握][看護実践への教示][尊重関係の構築][個人の能力・状況把握][能力に応じた支援][ビジョンの表明][否定的なフィードバックへの配慮]より構成されていた。また、病棟看護師長のスタッフ育成の役割に影響していたスキルは、承認、質問、面接のスキルであることが明らかになった。 教育プログラム作成のため、面接調査の結果を再度分析した結果、スタッフ育成における病棟看護師長の役割を促進するためにはスタッフが受容され、支持さえていると思える雰囲気づくりと自発性や自主性を引き出す支援が行えるようになることを看護師長教育の内容に含めていくことの必要性が明らかになった。 今後、これらの視点を深め、病棟看護師長教育プログラム(案)を作成することとする。
|