2012 Fiscal Year Research-status Report
患者動作に基づく新たな看護技術教育システムの基盤構築
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23593194
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
中村 充浩 東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (60553899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井パック 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (50204532)
前田 樹海 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (80291574)
太田 順 東京大学, 学内共同利用施設等, 教授 (50233127)
桑原 教彰 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (60395168)
相田 京子 東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (80582676)
北島 泰子 東京有明医療大学, 看護学部, 助教 (30434434)
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Keywords | 看護技術 / 看護師 / 看護学生 / キネクト / 動作分析 |
Research Abstract |
平成23年3月に行ったキネクトセンサによる実験データの解析を進め、平成25年度に実施予定の実験対象となる看護技術の選定を行った。キネクトセンサは、動作が立位で行われるものに関しては骨格抽出が良好であり、さらに、1台のキネクトのセンサ認知範囲内で動作が完了することが必要であることが明らかになった。キネクトセンサの骨格抽出はセンサ認知可能範囲内であれば認識されるが、キネクトセンサからみてその人が器具等の物陰に隠れてしまうような場面では著しく認知率が低下することが明らかになった。本研究で扱う看護技術は介助者が被介助者を介助する動作を対象とするので、このような認知率低下を補うロジックを開発する必要がある。これに対しては、介助者および被介助者の四肢および体幹にカラーマーカーを装着することで認知率を補うことができることが明らかになった。この結果から、1)キネクトセンサ1台の認知可能範囲で動作のすべてが完了するもの。2)対象者の動作が立位で行われるもの。3)四肢と体幹の位置把握のためにカラーマーカーを取り付ける必要があること。の3点が満たされるような看護技術を選定する必要があることが明らかになった。以上より、次年度の健常者動作のキネクトによるデータ収集の看護技術を車椅子移乗介助動作とした。また、データ分析により車椅子移乗介助動作の動作を抽出するキネクトの位置と数が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究に必要なデータが当初使用を予定していた加速度センサでは不十分であることが平成23年度の実験により明らかになったため、キネクトセンサを使用する事となった。キネクトセンサの動作認知率やそれに必要なセンサ数及びセンサ位置の特定という新しいプロセスが加わったために進捗状況はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、基本となる健常者動作の抽出と、車椅子介助動作の被介助動作のデータ収集を行う。平成24年度の実験および分析からキネクトセンサによる動作解析法が確立したため、当初予定していたよりもデータ分析にかかる時間が短縮できる。これにより、やや遅れている進捗状況を十分に回復し本研究の目的を達成できると考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の進捗状況が遅れていたために研究費支出を繰り越している。平成24年度および平成25年度で実施予定だった計画を次年度に実施することにより、この繰り越し分を適正に使用する。
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Research Products
(5 results)