2011 Fiscal Year Research-status Report
標準的治療を受ける進行非小細胞肺がんを持つ人のライフサポートプログラム開発
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23593218
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
濱田 珠美 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (00374273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 洋子 旭川医科大学, 医学部, その他 (30550660)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 進行非小細胞肺がん / 症状クラスター / Functional status / QOL / 共分散構造分析 / クラスター分析 / 因子分析 / 症状マネジメントケア |
Research Abstract |
本年度の研究目的である、進行期の非小細胞肺がん(Non-Small Cell Lung Cancer:以下、NSCLC)を持つ人の症状クラスター基本モデルの修正と因果モデルの検討について、研究協力の得られた2施設において、適格条件の対象者のエントリーとデータ収集を進めた。前年度までの予備研究結果と本年度の動向に基づき、2施設(合計対象者数N=60予定へ修正)した。結果、計24名(目標達成40%)のデータを得て、症状クラスター基本モデルについては、同適格条件対象者であった予備研究結果(N=60)を加え、計N=84としてSPSS20.0,AMOS20.0を使用し、吟味した。研究協力者84名(男性62%)は、平均年齢(SD)63.7(10.4)、診断を受けてから平均(SD)395.9(572.1)日であった。現在の治療内容は、第一次治療者が52.4%で、PS平均(SD)1.1(0.6)と比較的機能的状態が良好に保たれた、予備的研究の集団とほぼ類似したメンバーシップであった。 症状の深刻さ平均点(SD)は、上位5項目でだるさ疲れ3.6(2.9)、眠気3.1(2.7)、食欲不振3.0(2.9)、口の渇き2.6(2.9)、不安2.6(2.8)と続いた。各症状の存在率(%)に大きな動向の変化はなかった。以上のスコアに基づき、探索的因子分析(主因子法、プロマックス回転、クラスター分析)と確認的因子分析によって、予備研究成果に基づく4症状クラスター基本モデル1・2と5症状クラスター基本モデル1を作成し、検討を進めた。結果、4症状クラスター基本モデル1と5症状クラスター基本モデル1では、それぞれGFI(適合度指標)0.802,0.735、RMSEA(平均2乗誤差平方根)0.130,0.122となり、適合度の数値から、5症状クラスターモデルの適合が良い傾向が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度科研実施に当たる助成金交付が8月1日になったことで、研究開始時期が当初予定の4月から9月にずれ込んだため、研究開始が最大で5か月遅れた。平成24年3月31日現在、当初予定のデータ収集予定数(N=60予定)40%にとどまっている。そのため、基本モデルの解析に必要なサンプルサイズとしては、信頼性が十分な段階ではないため修正モデルの解析の途中であり、因果モデルの検討までは至れていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、平成24年度の計画進捗と合わせて、遅れているデータ収集を継続し、予定サンプルサイズに近づける努力を行い、共分散構造分析の精度を高め、修正モデルの検討から因モデルの考案までの研究プロセスの進捗を図り、遅れを修正する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
【研究目的】がん患者の症状クラスターに関するケアの文献検討、「ライフサポートプログラム」素案の考案と欧米の実地(M.DアンダーソンCancer Centerなど)による情報収集と推奨適用方法の検討。【研究計画】1.文献収集方法は、昨年度までの成果に基づき、症状クラスターとクラスタリングした症状に焦点化した先行研究論文、文献を収集し、症状クラスターへの看護介入プログラム内容、適用方法、課題をリスト化して文献を考察する。例、昨年度成果としての症状クラスターB(口の渇き、味覚の変化、眠気、だるさ・疲れ、食欲不振)の各症状(a),(b)「症状クラスター」or「症状クラスターズ」、(c)「介入(Intervension)」群、(d)「ケア」群との演算式を作成し、Pubmed,CHINAL,医学中央雑誌の各検索エンジンにて文献を網羅的に検索する。収集された文献は、文献管理ソフトで管理する。2.分析・吟味方法 ;1)上記リスト化された文献を吟味対象として、Outcomeモデルにリスト化することによって、要因、プロセス、アウトカム毎の文献収集範囲を評価し、がん看護専門看護師2名、研究代表者、研究分担者によるグループを形成し、エビデンスの確認とそれに基づく推奨内容の決定について、コンセンサスを得る。この批判的吟味過程は、連携研究者小松浩子教授のスーパーバイズのプロセスを含み、信頼性高く行う。2)これらを踏まえて、『ライフサポートプログラム』素案を作成する。3.上記の素案の推奨適用方法の検討 こうしたがん患者への看護ケアとしてのサポートプログラム適用、実績のある欧米実地病院の視察と情報収集を行い、『ライフサポートプログラム』を外来、入院の場で臨床適用する場合のケア内容の構成、適用方法、課題について検討し、実用性、効果性の高い素案として、吟味する。
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Research Products
(1 results)