2013 Fiscal Year Annual Research Report
再発治療を受ける乳がん患者の意思決定支援モデルの開発
Project/Area Number |
23593234
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
国府 浩子 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (70279355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 美華 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 助教 (90321950)
柊中 智恵子 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 准教授 (60274726)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90382431)
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Keywords | 再発乳がん / 意思決定 / モデル開発 / がん看護 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「再発乳がん患者の意思決定プロセスを支える実践的な看護援助モデル」を開発することである。本年度は、以下の調査を実施し、看護援助モデル(案)を作成している。 意思決定支援に関する看護師の実践状況調査:乳がん看護に携わる看護師119名に再発乳がん患者に対して実施している意思決定上への看護について質問紙調査を行った。実践の割合が高い看護援助の項目は、「患者の心配・不安は何かを確認する」「患者の思いや気持ちを察するように心がける」「患者のつらさを認める」「患者の不安や恐怖・つらさを聴く」などであった。「患者がこれまでの生活で何を重視してきたのか確認する」ことは多くの看護師が困難に感じていた。 再発乳がん患者と関わる看護師の困難に関する調査:乳がん看護に携わる外来看護師8名に面接調査を行った。再発乳がん患者と関わる看護師の困難として、【患者の状況を把握できる環境が整っていない】【患者が抱える問題は複雑で一歩踏み込んだ対応はできない】【予測が立たない病態の中でいつ関わればいいのかわからない】【看護師としての達成感が感じられない】の4つのカテゴリーが抽出された。再発乳がん患者と関わる外来看護師の困難は、①自分の思うような看護ができていないという不全感、②再発乳がん患者に関わるタイミングの難しさ、③外来という流れいく環境で自分の看護に確証が得られないといった特徴をもつものであった。 看護援助モデルの検討:実践で活用できるモデルを提示するために、これまでの調査結果から再発後の段階別に検討をすすめている。
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