2014 Fiscal Year Annual Research Report
高血圧患者の塩分摂取測定を活用したセルフモニタリングの効果
Project/Area Number |
23593250
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
籏持 知恵子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70279917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 由美子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (00190455)
中村 美知子 山梨大学, 総合研究部, 医学研究員 (80227941)
角野 雅春 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (50611456)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 高血圧患者 / セルフモニタリング / 塩分摂取測定 / 塩分計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は通院中の高血圧患者の減塩に向けた支援として、塩分計とセルフモニタリング手帳を使用することの効果を明らかにすることである。 本年度は関東圏内の1施設を協力施設として加え、データ収集を継続した。2015年3月31日現在で介入群(以下SMGとする)22名、対照群(以下CGとする)22名が研究参加者となった。そのうち途中中断、データの不備、健康状態の変化などにより除外され、最終的にSMG15名、CG16名での分析となる予定である。3か月の介入およびデータ収集継続中の対象者は6名おり、現在、SMG13名、CG12名で予備的分析を行っている。 その結果、SMGは男性9名、女性4名、年齢は58才(Me.以下はすべて中央値で示す)、CGでは男性10名、女性2名で、年齢は59.5才あった。SMGの塩分計使日数は55.5日、健康手帳の記入日数は状況は67日、対照群では68日であった。ベースライン時の主な背景的状況、血圧、体重などの生理学的データ、血清脂質などの生化学検査などの身体状況、塩分摂取量は有意な差は認めなかった。 介入前、1か月後、3か月後でデータ収集を行った結果、3か月間の塩分摂取量の変化量の差は両群間に有意な差は認めなかった。しかしSMGではべースライン時9.1g、1か月後8.7g、3か月後7.8gと減少し、CG群ではベースライン時9.8g、1か月後10.0g、3か月後9.6gとほとんど変化が見られなかった。収縮期血圧、拡張期血圧に関しても3か月間の変化量の差は両群間で有意な差は認めなかったが、SMGの収縮期血圧の郡内変化はベースライン時136mmHg、1か月後130mmHg、3か月後130mmHgわずかながら有意な変化が見られた(Frieedman検定,p<0.036)。今後はすべてのデータを分析し、介入方法の課題などについて考察する。
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Research Products
(1 results)