2011 Fiscal Year Research-status Report
就労している壮中年期糖尿病患者の睡眠と食事摂取行動との関連および看護師の認識
Project/Area Number |
23593261
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 ふさえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70286425)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 慢性病看護 / 2型糖尿病 / 睡眠 / 食事摂取行動 |
Research Abstract |
本研究は糖尿病患者への睡眠ケアを糖尿病の発症と増悪予防戦略の一つとして発展させていくための基礎研究に位置付け、研究1と研究2で構成している。平成23年12月に保健看護学部倫理審査を受け承認された。 1.研究1:就労している壮中年期成人を対象に糖尿病の有無、睡眠、食事摂取行動、食事関連QOLに関する質問紙調査を行い、健康成人と糖尿病患者あるいはその疑いある人との相違点を明らかにすることを目的としている。自記式質問紙調査票の内容は1.プロフィール、2.健康観、3.勤務形態と生活活動、4.食事摂取頻度と時間帯、5.食事に関する行動、6.健康と睡眠に対する認識、7.エップワース眠気尺度、8.ピッツバーグ睡眠質問票で構成した。予備調査は、平成24年1月中旬~2月中旬にかけてA県B市三企業に依頼し100部を配布、郵送法で69部の回答を得た。その結果、A県B市においては耐糖能異常(糖尿病)者が11.6%であり、全国平均に比べて低いことから、本調査における対象者数の検討が必要となった。また、食事摂取行動と健康・睡眠の認識に関する尺度構成を試みた結果、それぞれ5因子、4因子が抽出されたが信頼係数が低いため質問肢の取捨選択、設問の微調整が必要となった。今後、それらの課題を解決し、平成24年9月頃に本調査を実施する予定である。 2.研究2:糖尿病と睡眠との関連に関する看護師の認識を明らかにすることを目的としている。半構成的面接調査ガイドラインを作成し、糖尿病看護を専門とする慢性疾患看護専門看護師および糖尿病認定看護師に面接調査を2名実施した。平成24年度は引き続き面接調査依頼を行い、面接内容を逐語録に書き表し分析を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備調査結果の分析と自記式質問紙調査票の修正は、予定どおり進んでいる。しかし、看護師に対する半構成的面接調査実施が2名のため、今後引き続き施設・看護師への依頼を行う。対象者数は約20名を目標としている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究1では、就労している壮中年期成人、約2000名を対象に本調査を実施し分析を行う。また、健康成人の睡眠状態と日中の活動をみるためにアクチグラフ測定の調査参加を募る。研究2では、看護師への面接調査を引き続き実施し分析を行っていく。調査結果をまとめ学会発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当事項なし
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