2012 Fiscal Year Research-status Report
就労している壮中年期糖尿病患者の睡眠と食事摂取行動との関連および看護師の認識
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23593261
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 ふさえ 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70286425)
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Keywords | 慢性病看護 / 糖尿病 / 睡眠 / 食事摂取行動 |
Research Abstract |
研究1.本研究は就労している成人の健康状態と睡眠、食事摂取行動、健康関連QOLとの関連性および健康成人と糖尿病患者あるいはその疑いある人との相違点を明らかにすることを目的とした。就労している成人期の男女1300人を対象に2012年10月末~12月15日に自記式質問紙調査を行った。調査項目は①プロフィール ②SF-8TM ③勤務形態と生活活動 ④食事間食の摂取時間帯とその頻度 ⑤食事に関する行動 ⑥健康と睡眠に対する認識 ⑦エップワース眠気尺度票(ESS) ⑧ピッツバーグ睡眠質問票(PQSI)の8項目22質問で構成した。郵送法によって得られた有効回答部数は875部(67.3%)、35歳から65歳の男女で平均年齢46.8歳であった。現在、食事に関する行動と健康と睡眠に対する認識の因子分析を行い、食事や間食の摂取の有無、肥満度、健康歴、ESSやPQSIなどの各変数との関連を分析していく。さらに、就労している2型糖尿病患者と健康成人との比較を行うことにより、2型糖尿病患者の睡眠時間と日中のうたた寝と活動、食事時間や間食行動と就床時間、睡眠時間と食事関連健康観との関連が明らかになると考える。今後益々、睡眠不足や睡眠障害の2型糖尿病患者が増えること予測されることから、本研究で得られる結果は、睡眠状態の改善が2型糖尿病の発症や増悪予防戦略の一つとして寄与すると考える。本研究の結果を平成25年7月24-25日Sigma Theta Tau Internationalにおいて示説発表する。 研究2.糖尿病を専門とする慢性疾患看護専門看護師あるいは認定看護師に対して半構成的面接調査を行い、睡眠と糖尿病との関連について、どのように認識しているかを明らかにすることを目的とし、半構成的面接調査を2名に対して実施している。今後さらに面接対象者の抽出と依頼を行い10名を目標に調査を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1.就労している成人に対して食事摂取行動と睡眠に関する本調査を1300人に対して実施した。研究当初、1500から2000人を対象に実施する予定であったが、層化無作為抽出法で200企業に協力を求め、協力の得られる部数を聞きとり配布したした結果、1300人となった。回収率は30歳から65歳で67%を確保することができた。 研究2.2名に対して半構成的面接を行った。10名を目標に現在、対象者への依頼を進めている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究1.得られたデータの分析を重ね、論文作成を行う。なお、本研究の結果を平成25年7月24-25日Sigma Theta Tau Internationalにおいて示説発表する。 研究2.糖尿病を専門とする慢性疾患看護専門看護師あるいは認定看護師に対して半構成的面接調査を継続する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
約2カ月入院しており当初予定していた国内学会に参加できなかったことと半構成的面接調査が滞ったことによる参加費・交通費・宿泊費・面接対象者への謝礼などの支出がなかったため、未使用金が発生した。 平成25年度は、プラハで開催されるSigma Theta Tau International (STTI) 24th International Nursing での研究成果発表のための渡航費(研究代表者と研究協力者2名)、論文作成のための英文添削の業務委託、研究協力者との研究打ち合わせの会議開催交通費、半構成的面接対象者約5名への謝礼、半構成的面接のための交通費等を中心に使用する予定である。
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