2013 Fiscal Year Annual Research Report
就労している壮中年期糖尿病患者の睡眠と食事摂取行動との関連および看護師の認識
Project/Area Number |
23593261
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
近藤 ふさえ 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70286425)
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Keywords | 慢性病看護 / 糖尿病 / 睡眠 / 食事摂取行動 / 不眠 |
Research Abstract |
【研究1】就労している成人の健康状態と睡眠、食事摂取行動、健康関連QOL(SF-8TM)との関連性を明らかにすることを目的に、就労している30歳~64歳の男女879人を対象に質問紙調査を行った。その結果、平均睡眠時間は6時間25分、PSQIの平均5.3±2.50、Poor sleep群は354名(40.2%)であり、good sleep群494名(56.2%)であった。ESSでは平均9.67±4.27であり、一般的な平均より高い値を示した。耐糖能異常/糖尿病や糖尿病以外の疾患を持つ人のPSQIは健康成人に比べ有意に高く睡眠の質が悪かった。また、成人就労者の睡眠と食事摂取行動および健康関連QOLに関しては、不規則な朝食摂取や間食・夜食行動は健康関連QOLを低下させ、PSQIと健康関連QOLは弱い負の相関にあり、BMIやPSQIが高い群は「眠らなくても大丈夫」という睡眠に無頓着な意識をもっていることが判明した。 【研究2】看護師の睡眠と糖尿病に関する認識を探り、糖尿病患者への睡眠ケアの体験を記述しその意味を見出すことを目的とし、半構成的質問紙を用いた面接調査を実施した。対象者は10名。半構成的面接記録を帰納的に分析し、糖尿病患者への睡眠ケアの体験や睡眠と糖尿病に関する認識の共通性を抽出しその意味の検討を行った。「寝ている時間も生活」と考え、「24時間の生活リズムの中で1日の血糖の変化」を認識していた。また、食事摂取時間、インスリン自己注射の時間との関係性の中で「入眠・起床時間」「夜間の空腹と間食」「睡眠不足と血糖の関係」「24時間の中での休息と睡眠、日中の居眠り」などを認識していた。具体的には「低血糖が怖いから眠れない」事例や、「食事療法やインスリン療法をきっちり行っていても血糖値の改善がみられなった50歳代主婦に対して、睡眠状況を本人に尋ね医師との相談のもとCPAPを導入したことで劇的に血糖値が改善した」事例を体験していた。
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Research Products
(1 results)