2012 Fiscal Year Research-status Report
困難が重積する中皮腫に関する看護職向け教育プログラムの開発と評価
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23593263
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
長松 康子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (80286707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐居 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10297070)
田代 真理 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (40584173)
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Keywords | 中皮腫 / 看護 / 教育 / インストラクショナルデザイン / ナラティブ / RCT |
Research Abstract |
昨年度に実施した教育プログラムの効果を分析した。介入群(96名)とコントロール群(92名)に対して実施した「胸膜中皮腫患者のケアに必要な知識尺度」、「胸膜中皮腫患者のケアにおける困難感尺度」、「胸膜中皮腫患者への望ましいケアに対する態度尺度」の得点を、プログラム前(プレテスト)、プログラム直後(ポストテスト)、プログラム1ヶ月後(フォローアップテスト)で比較した。その結果、いづれの尺度得点もプレテストにおける2群の得点差はなかったが、ポストテストとフォローアップにおいて2群間で有意差がみられた。即ち、知識においては介入群がコントロール群より高得点であった(ポストテスト t=14.03,p=0.000、フォローアップ・テスト t=8.98,p=0.000)。困難感においては 介入群がコントロール群よりが低かった(ポストテスト t=-3.41,p=0.001、フォローアップ・テスト t=-3.70,p=0.000)。態度においては、介入群はコントロール群より得点が高かった(ポストテスト t=7.11,p=0.000、フォローアップ・テスト t=4.54,p=0.000)。 また、胸膜中皮腫患者事例に対して回答されたケアプランの内容を2群間で比較したところ。介入群では、ポストテストとフォローアップ・テストのケアプランにおけるケアの種類が増加したのに対し、コントロール群では変化がなかった。 昨年度に作成した「看護師向け中皮腫情報サイト」において教育プログラムのコンテンツを一般公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していたプログラム評価の分析が終了した。 また、今年度に作成予定であった「看護師向け中皮腫情報サイト」は昨年度に作成し、今年はコンテンツを充実させた。
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Strategy for Future Research Activity |
「看護師向け胸膜中皮腫ケア教育プログラムの評価」「胸膜中皮腫ケアに必要な知識尺度、胸膜中皮腫患者のケアにおける望ましい態度尺度、胸膜中皮腫患者のケアにおける困難感尺度の開発と評価」について国際学術誌に投稿予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
英語論文原稿のネイティブチェックとエディティング費用として予算を使用する。
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Research Products
(7 results)