2011 Fiscal Year Research-status Report
外傷性脳損傷患者の家族介護者に対するWebを用いた遠隔支援・適宜支援方略の構築
Project/Area Number |
23593268
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
石川 ふみよ 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (20190621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥宮 暁子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20152431)
山本 佳代子 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (40550497)
小松 泰喜 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (80436451)
瀬尾 昌枝 東京工科大学, 医療保健学部, 助手 (70613272)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 外傷性脳損傷 / 高次脳機能障害 / 家族介護者 / Web / 遠隔支援 / 適宜支援 |
Research Abstract |
本研究は外傷性脳損傷者を介護する家族の心理社会的適応を促進するために、Webを用いた遠隔支援・適宜支援方略を構築すること、その支援方略の効果を明らかにすることを目的としている。平成23年度は、以下のとおり実施した。1.高次脳機能障害患者・家族会に参加し、高次脳機能障害者を介護する家族から、症状、日常生活においてどのようなことに困っているか、どのように対応しているか、Webを用いた支援を受ける際、どのようなことを期待するか等について、情報収集を行った。2.情報収集で得た結果と先行研究、および文献を基に、サイトに掲載するコンテンツの作成を行った。コンテンツの内容は、「症状チェック」「高次脳機能障害の症状の解説」「高次脳機能障害の症状への対応方法」「介護する家族のストレス・介護負担のチェック」「介護する家族のストレスマネジメント」「相談」「社会資源等へのリンク」である。3.サーバを構築し、上記コンテンツを用いてシステムを開発した。試験的にアクセスし、不具合の調整を行った。4.高次脳機能障害患者・家族会に参加してサイトの説明を行い、サイトのアクセス方法、デザイン、ことばの表現、手順などについて意見を聴取した。その結果、追加・修正に関する意見が多数聞かれた。また、北海道などの広範で、かつ、高次脳機能障害に関する専門的医療・リハビリテーションの実施が十分でないエリアでは、当事者および家族が直接出向いて情報を得る機会・施設が少ないため、Webを用いた支援に対する期待が大きいことが分かった。5.上記意見を基に、現在追加・修正を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の計画は、Webのサーバ構築、サイトの開発であり、その原案が作成できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度以降の計画は以下のとおりである。(1)サイトの一応の完成を図る。現在、追加・修正を行っている内容に関して、医学監修を行い、完成を図る。その後も適宜、掲載内容を補足し、充実を図る。(2)サイト利用の被験者を募り、利用を行ってもらう。(3)平成25年度は、利用した結果について評価を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度からの繰越金に関しては、当初の計画では、初年度にパソコン1台の購入と、作成したコンテンツの医学監修を予定していたが、パソコンは別途購入し、医学監修は24年度に変更したことによる。平成24年度の研究費の使用計画は以下のとおりである。1.サーバの運営・管理費:500,000円2.医学監修謝金および被験者謝金:200,000円3.高次脳機能障害患者・家族会への参加旅費:150,000円4.事務用品等
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Research Products
(1 results)