2012 Fiscal Year Research-status Report
外傷性脳損傷患者の家族介護者に対するWebを用いた遠隔支援・適宜支援方略の構築
Project/Area Number |
23593268
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
石川 ふみよ 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (20190621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥宮 暁子 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (20152431)
山本 佳代子 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (40550497)
小松 泰喜 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (80436451)
瀬尾 昌枝 東京工科大学, 医療保健学部, 助手 (70613272)
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Keywords | 外傷性脳損傷 / 高次脳機能障害 / 家族介護者 / Web / 遠隔支援 / 適宜支援 |
Research Abstract |
本研究は外傷性脳損傷患者を介護する家族の心理社会的適応を促進するために、Webを用いた遠隔支援・適宜支援方略を構築すること、その支援方略の効果を明らかにすることを目的としている。平成24年度は以下のとおり実施した。 1.平成23年度に構築したコンテンツを北海道および佐賀県の高次脳機能障害当事者・家族会の会員にみてもらい、デザイン、配色、文字の大きさ、文章の表現など指摘された点について追加・修正を行った。また、本学デザイン学部の学生の協力を得て、親しみやすいイラストを作成し、挿入した。 2.サイトのコンテンツの1つである外傷性脳損傷患者に実施してもらうワークシート(ドリル)の作成に着手した。国内および海外の資料を参考に、研究者が考案したものを高次脳機能障害当事者・家族会の会員にみてもらい、難易度、出題の順番等の課題を明らかにした。それに基づき、出題の修正を行った。また、ワークシート(ドリル)に取り組んだ成果を当事者・家族にフィードバックするシステムの構築に着手した。 3.サイト作成に関して、韓国で行われた国際学会で発表した。 4.北海道および佐賀県の高次脳機能障害当事者・家族会より、上記取り組みに関する講演の依頼を受け、実施した。その結果、当事者・家族会の活動、参加者の状況、社会的な認知度は、地方によって異なっていることが明らかとなり、Webを用いて高次脳機能障害とその対応方法等に関する一定水準の知識の提供は極めて重要であることを再確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度には外傷性脳損傷患者を介護する家族に、Webサイトにアクセスしてもらい、実際の運用を行う予定であったが、ワークシート(ドリル)の結果をフィードバックする新しいシステム構築に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の計画は以下のとおりである。 1.北海道および都内の高次脳機能障害当事者・家族会の会員にWebを利用する際の環境について調査を行う。 2.7月までにサイトの完成を図る。 3.半年間、実際にサイトを利用してもらう。 4.利用結果の評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度は7万円弱の残金を生じた。高次脳機能障害当事者・家族会の会員からWebサイトについて助言を得るにあたり、謝金辞退の申し出があったため、謝金が発生しなかったことによる。 平成25年度の使用計画は以下の通りである。サーバ運営・管理費が当初の予定より高額となっているため、研究費の大部分をそれに充当する。 1.サーバの運営・管理費:600,000 2.報告書の作成:100,000 3.事務用品等
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Research Products
(3 results)