2013 Fiscal Year Research-status Report
手術を受け通院中の消化器系がん患者のリハビリテ-シヨン看護モデルの開発
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23593273
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
白田 久美子 甲南女子大学, 看護リハビリテ-ション学部, 教授 (90310739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 秀子 甲南女子大学, 看護リハビリテ-ション学部, 講師 (90512343)
前田 勇子 甲南女子大学, 看護リハビリテ-ション学部, 准教授 (20321135)
辻下 守弘 甲南女子大学, 看護リハビリテ-ション学部, 教授 (80280197)
西上 智彦 甲南女子大学, 看護リハビリテ-ション学部, 准教授 (60515691)
大杉 治司 大阪市立大学, 医学(系)研究科(大学院), 准教授 (30168926)
田中 登美 甲南女子大学, 看護リハビリテ-ション学部, 准教授 (80316025)
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Keywords | 食道がん患者 / 開胸開腹下食道がん根治術 / フィジカルリハビリテ-ション / がんリハビリテ-ション看護 / 筋力測定 |
Research Abstract |
平成25年度は基礎資料として手術前後の筋力低下の状態や生活活動状況の実態を調査した結果をまとめた。調査対象者は開胸・開腹下食道がん根治術を受けた患者13名。調査内容と方法は手術前後の筋力測定はポータブルタイプのioi757での体成分分析器で測定した(筋力は筋肉量として測定)。手術後の日常生活活動状況はライフコーダGSの装着を1週間実施した。結果:平均年齢67歳SD10.7(41-80)、手術前と手術後1ケ月では11名が平均値2.02SD2.4(P<0.05) で体重減少がみられた。その中で体脂肪率は2.9SD4.6(P<0.05)と減少していた。手術後1ケ月では筋肉量の低下がみられたのは5名(平均1.6kg)、維持・増加していたのが7名(平均1.3kg)であった。13名の中で3ケ月までのデータ収集ができたのは6名であったが、術後3ケ月では全員体重減少し平均値4.6SD3.3(P<0.05)、体脂肪率は2.6SD1.5(P<0.01)で減少していた。手術後1ケ月では体重の減少はあるが筋肉量はむしろ増加しており、体脂肪量の減少がまずみられ、筋肉量までの減少はみられていないことが分かった。しかし手術後の日常生活活動状況はほとんど室内での生活が多く歩数の測定までできなかった。早期離床・早期退院支援が浸透してきたが、通院している患者へのリハビリテ-ション看護支援が重要であることを示唆するものであった。この結果を基にフィジカルリハビリテ-ションプログラムを作成するとともに、食事、日常生活なども含めたリハビリテ-ション看護モデルを用いて介入研究を行う予定であった。しかし病院での対象者の確保が難しく、時間的に平成25年度で終了することは不可能と考え平成26年度までの調査期間の延長申請を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
基礎調査では、通院している患者へのリハビリテ-ション看護支援が重要であることを示唆する結果を得た。そこでフィジカルリハビリテ-ションプログラムを作成し、食事、日常生活の自己管理なども含めたリハビリテ-ション看護モデルを用いて介入研究を行う予定であった。しかし手術前・後・退院後と縦断的に行うフィジカルリハビリテ-ションプログラムの内容であったことも影響し、病院側の協力が得られず実施できなかった。それが遅れた主な原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
フィジカルリハビリテ-ションプログラム、食事、日常生活の自己管理なども含めたリハビリテ-ション看護モデルを用いて介入研究を行うために、実施に協力してくれる病院を確保しているところである。手術前・後・退院後と縦断的なフィジカルリハビリテ-ションプログラムの実施が困難であるのでその点を修正し、退院後(通院中)の集団指導を行い評価を実施する。そして研究の総まとめを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
介入研究の実施が大幅に遅れたことにより、実施時に使用する予定の謝金、交通費、パンフレットの作成費用、SF-8日本語版(QOL尺度)の購入などの費用、また当初予定の研究をまとめるための費用が残った。 介入研究を実施することで、実施時に使用する予定の謝金、交通費、パンフレットの作成費用、SF-8日本語版(QOL尺度)の購入などの費用が必要である。そして今年度の研究が終了することにより今までの研究成果をまとめて報告書を作成する費用としたい
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