2014 Fiscal Year Annual Research Report
「柚子」のタッチによる終末期がん患者の倦怠感とQOLに関する多施設共同前向き試験
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23593274
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Research Institution | Naragakuen University |
Principal Investigator |
坊垣 友美 奈良学園大学, 保健医療学部, 教授 (00469545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 卓 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (30171044)
片桐 祥雅 独立行政法人情報通信研究機構, その他部局等, その他 (60462876)
宇佐美 眞 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00193855)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 柚子 / タッチセラピー / 疼痛制御 / 脳機能計測 / 感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
アロマタッチセラピーでは心理的鎮静化への誘導が疼痛を緩和する説があるものの,そのメカニズムは解明されていない.一方,慢性疼痛患者の低下した視床活動を活性化することで疼痛を緩和する報告があり,疼痛仮説には矛盾がある.そのため本研究では,柚子タッチセラピー(YTT)の疼痛緩和の機序を視床を含む深部脳活動に着目し,YTTの疼痛緩和の作用機序を神経生理学・神経心理学的に明らかにすることを目的とした.健常な被験者13人に対して,疑似慢性痛はTransient Receptor Potential Ankyrin 1をターゲットにしたC線維を刺激する寒冷疼痛試験を適用した.実験は3条件:ベースライン,コントロール(セサミオイルのタッチ)とYTT (柚子+セサミオイル)について比較した.疼痛評価はNumeric Rating Scale(NRS)と近赤外線脳血流センサーを併用した.視床活動はEEG計測により深部脳活動を反映する後頭部αパワーの変動成分(10-13Hz)を定量化した.神経心理学的調査には,STAI form JYZ,Global Scale for Depression, 痛みの感情要件は快‐不快, 覚醒-眠さ, 興奮-鎮静,痛み関連症状の100mm VASを行った.その結果,NRSの痛み評価が後頭部αパワーの変動成分と強く相関しており,YTTでは高度な深部脳活性領域では減少,一方低い深部脳活性領域で増加する間,痛み評価は減少するというV型の曲線が認められた.このことからYTTが感情状態とは頓着せず,V型の曲線から最適強度では無痛状態を誘導し得ることが分かった.このような視床を含む深部脳活動ネットワークの習性がモノアミンを含有するシステムのバランスを基礎として説明される可能性があるにもかかわらず,本当の機序は将来の研究で明らかにされなければならない.
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Research Products
(3 results)