2013 Fiscal Year Annual Research Report
今ホットなシュミュレーション教育で繋ぐ大学から臨床への看護教育一貫システムの構築
Project/Area Number |
23593293
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷口 初美 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30295034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 知佐子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10405053)
内海 桃絵 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40585973)
南 麻弥 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80583202)
任 和子 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40243084)
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Keywords | シミュレーション学習 / 状況設定シナリオベース / 看護学生理解 / リアリティーショック / 新人看護師 / ファシリテーション / ギャップ / 看護教育 |
Research Abstract |
この研究の目的は、看護基礎教育終了時点での能力と臨床で求められる能力とのギャップを改善するため、大学・臨床が共同で取り組む斬新的な看護教育システムの構築であった。 そのために初年度(平成23年度)は、卒業前の看護大学4年生、新人看護師、臨床指導者に対してニーズアセスメントを実施した。この結果から、看護大学終了時点での看護学生の看護基礎技能は、大変低く、新人看護師は、入職後学部教育と臨床現場とのギャップに苦しんでいた。また、指導者も新人看護師の指導には、基礎看護技能ができないのは当然、しかし、コミュニケーション技術や専門職としてのアイデンティティーのでい弱性が指摘された。状況判断能力ができない。また、High riskのケアができない。コミュニケーション対人関係が気づけない。これらを改善するために用いられている状況設定シミュレーション施設の見学とシミュレーション実施のファシリテーションの調査を 2年目の(平成25年度)は実施した。国内外のシミュレーション施設見学と方法、また、ピッツバーグ大学から講師を招聘しワークショップを開催し、病院の看護学生・新人指導者を対象に学生理解のためのワークショップを実施した。 最終年度は、今までの研究成果を踏まえて、経験レベルに応じた教育重視の看護教育システムを開発し、パイロットスタディーを実施して教育システムを完成する事とした。状況設定シナリオベースのシミュレーションは、看護学生版と指導者版を作成し、学生版は、4年生卒業前に、また指導者版は、11月医学教育セミナー、京都大学附属病院看護部指導者研修、九州大学医学部保健学科教員を対象に実施した。どのシミュレーションワークショップも盛会に終了し参加者の満足度は高かった。 この3年間以上の研究成果を国内外の学会に12本発表した。また、論文1本、総説2本、後2本の依頼がある。
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Research Products
(4 results)