2013 Fiscal Year Annual Research Report
知的障がい児の性の発達を促進する性教育指針の開発と実用化
Project/Area Number |
23593305
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
遠藤 恵子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00310178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 京子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70299791)
菊地 圭子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (00444927)
豊田 茉莉 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (00582933)
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Keywords | 知的障がい児 / 性教育 |
Research Abstract |
本研究は、知的障がい児の性に関する行動の特徴を明らかにし、知的障がい児の自立に向けた、日常生活の中で実践可能な性の発達を促す性教育の教育指針を開発することである。これまでの研究成果から、知的障がい児の性教育に関する課題は、1.卒業後の社会的自立を視野に入れた教育、2.生徒個々の目標の明確化、3.家庭や小中高の連携および情報の共有、4.実践した性教育の評価、5.教育モデルの確立、6.教育実践に培われた実践の集積・共有であることが明らかとなっている。 25年度は、これまでの研究成果を第54回日本母性衛生学会学術集会で発表し意見交換した。また、これまで明らかになった課題をふまえ、教育指針の開発に向け国内の特別支援学校と情報交換を試みた。しかし、どの特別支援学校からも、個々の教員が個別に取り組んでいるのが現状で、性教育の指針について情報交換するほど実践していないとの回答であった。このため、実践が豊富なスウェーデンを視察した。スウェーデンでは、知的障がい児向けの性教育教材を作成している組織、特別支援学校高等部、知的障がい児者に性教育を実践しているリハビリセンター、知的障がい児が性に関する相談に訪れるクリニックを訪問した。本研究でこれまで課題と考えていた、「卒業後の社会的自立を視野に入れた教育」「生徒個々の目標の明確化」「家庭や小中高の連携および情報の共有」「教育モデルの確立」「教育実践に培われた実践の集積・共有」については、教育指針の検討に向け有益な情報交換となったが、「実践した性教育の評価」については、スウェーデンでも十分取り組まれておらず、具体的な評価方法等の検討は今後の課題と考える。
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Research Products
(1 results)