2011 Fiscal Year Research-status Report
育児困難な乳幼児の孫をもつ祖父母に対する孫育児支援方法の開発と検証
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23593307
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
石井 邦子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70247302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 紀子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80283555)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 育児支援 / 祖父母 / 育児困難児 |
Research Abstract |
「育児困難児をもつ祖父母の孫育児の実態把握【研究I】」として、「育児困難な乳幼児をもつ祖父母における孫育児の実際とQOL との関連」を実施した。育児困難児を「疾患や障害、成長発達上の問題により、出生直後から連続する育児上の困難を有する乳幼児。日常生活や養育において特別の配慮を有し、親が主たる養育者となって在宅で養育されている児」と定義し、乳幼児期にある育児困難児の孫をもち、主たる養育者である孫の親と共に、孫育児に日常的に参加している祖父母であり、研究参加の同意が得られた者を研究対象とした。調査内容は、基礎的情報として、年齢、性別、職業の有無、健康状態、家族構成、孫の年齢(月齢)、健康状態、孫育児の頻度と内容、孫育児の実際は、孫育児の内容、孫育児に伴う感情、孫に対する思い、家族に対する思いを調査する。QOLは、QOLの程度とQOLに関連する事項とした。調査方法は、質問紙法と半構成面接法によることとした。今年度は、研究計画立案、研究倫理審査委員会への申請と承認、面接ガイドの作成、研究協力施設への依頼と事前打合せを行った。研究対象候補者を抽出し、研究依頼を行って研究対象者数名を決定した。「アジア諸国の孫育児及び孫育児支援に関する情報収集【研究II】」では、文献検索により、アジア諸国の孫育児の実態及び孫育児支援の有無と内容について情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は研究目的1「育児困難児の孫をもつ祖父母の孫育児の実際と自己のQOL向上につながる孫育児実践という目標の達成状況、及び目標達成を左右する要因を明らかにするという最初の段階の研究を終了する予定であった。しかし、当初予定していた「育児困難児をもつ祖父母の孫育児の実態把握【研究I】」の研究協力施設から協力の辞退があったため、新たに研究力施設を探さなければならなくなり、調査の実施に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
「育児困難児をもつ祖父母の孫育児の実態把握【研究I】」では、今年度中に新たな研究協力期間が得られ、研究対象者も決定している。研究計画が完成し、研究倫理審査委員会の承認も得られているため、5月以降に研究依頼とデータ収集を行っていく予定である。アジア諸国の孫育児及び孫育児支援に関する情報収集【研究II】では、収集した文献整理を継続すると共に、専門家への聞き取り調査を並行して行っていく予定である。上記ふたつの成果を統合し、「孫育児支援方法の試案作成【研究III】」に着手していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
【研究I】では、インタビュー調査にかかる交通費、謝金、データ整理(逐語録作成等)を実施するために旅費、謝金等を計上する。特に昨年度使用する予定であった繰り越し分の研究費を【研究I】に充てる。【研究II】資料収集と整理、聞き取り調査にかかる交通費、謝金、データ整理(逐語録作成等)を実施するために旅費、謝金等を計上する。【研究III】では、交通費、会議費を計上する。
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