2013 Fiscal Year Annual Research Report
育児困難な乳幼児の孫をもつ祖父母に対する孫育児支援方法の開発と検証
Project/Area Number |
23593307
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
石井 邦子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70247302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 紀子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (80283555)
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Keywords | 祖父母 / 育児困難児 / 孫育児支援 |
Research Abstract |
育児困難な孫の育児における体験が、【最初の衝撃】、【希望と落胆の揺らぎ】、【孫育児への寄り添い】、【娘/嫁の心理的安寧の見守り】、【息子/娘夫婦の家族機能支援】、【自己実現】にカテゴリー化されたことから、育児困難児の祖父母特有の体験が「孫の疾病や障がいに強い衝撃を受けて苦しみ、徐々に回復・安定へと向かいつつも希望と落胆の間を揺らぎ続け、一方で、息子/娘夫婦を直接的・間接的に支える立場に身をおき続け、常に息子/娘夫婦を気遣い見守る」ことから、「ありのままを受け止め、自分らしく孫育児を行い、家族間の情緒的きずなや家族機能の安定に自分自身が関与していると自ら実感し価値づけられる」ことをめざした看護が必要であると考え、ナラティヴ・アプローチによる孫育児支援プログラムを開発した。プログラムのゴールは、A.孫育児力向上、B.家族関係調整、C.自己実現の3側面から、自分自身の価値を認識することとした。 研究機関内にプログラム評価を実施するのに十分なサンプルが得られなかったことから、プログラムを継続し、先行研究で開発した「孫育児自己評価票」のプログラム前後の比較と、孫育児及びプログラムに対する対象者の主観的評価の質的分析を重ねていく予定である。
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Research Products
(2 results)