2012 Fiscal Year Research-status Report
思春期にある小児がん患者とその長期生存者のレジリアンスを高める支援
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23593321
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
石橋 朝紀子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80305838)
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Keywords | 小児がん / レジリアンス / ポートフォリオ / 思春期 |
Research Abstract |
具体的研究成果について 内容: 調査方法は、1)1回目に半構成的面接、自己式調査用紙を使った調査、ポートフォリオIとIIについての説明する。ポートフォリオIは次回までの宿題とする、2)2回目にポートフォリオIの評価とポートフォリオIIの説明する。ポートフォリオIIは次回までの宿題とする、3)3回目にポートフォリオIIの評価と半構成的面接と自己式調査用紙を使った調査を実施することであった。今年度はデータ解析までを計画していたが、現在はまだ調査続行中である。今年度の5月に沖縄にある病院側との調整を行った。調査は6月からと予定されていたが、担当医師の都合により12月からと変更した。計画では約10名の対象者を予定していたが、現在までは9名である。9名の対象者のうち4名は、2回目の調査が終わっている。この9名の全調査が終了するのは9月ごろと予測している。 意義:対象者がポートフォリオを作成することで、自分を発見し、今後の目標と目的を考え、自分の課題を前向きに解決していることが、レジリシンスを高めることに繋がり意義があると考えられる。 重要性:ポートフォリオを作成することで、対象者の日頃の受診では表面化されていない内面的な悩みが表出されている。このことが自分発見に繋がっていると考えられる。これらのことからも、ポートフォリオを使った看護支援は、対象者のレジリアンスを高めるために効果的であり、入院中の小児がん患児や他の慢性疾患の病児にも実施する必要があると思われる。前調査の成果を平成24年10月にロンドンで行われた国際小児がん学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
目的が達成できたこと:研究の目的である、対象者が自ら目的を設定し、それを達成するための戦略を考えることで自信と達成感を感じることに関しては、達成できると予想できる。その理由として、対象者がポートフォリオを作成することで、日頃の受診では表面化されていない内面的な課題が表出されていることである。さらに、自分を再発見し今後の目標と目的を定めることができていることである。 目的が達成できなかったこと:1)今年度の研究計画がおくれている。その理由として、(1)担当医師の都合により調査開始が遅れたこと、(2)対象者は授業が終了して来院するため夕方の受診となり、1日に1~2名の調査になること、(3)退院後1年以降の対象者は、3~6ヶ月毎の受診であり、来院が長期の休み期間に集中していることである。2)研究協力者の調査への参加はできなかった。その理由として、調査日が確実に決定するのは約1ヶ月前であることや、沖縄までの時間がかかることなどで、臨床現場にいる研究協力者にとっては時間調整が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更: 1.研究の妥当性を高めるために、対象者を約20名とする。対象者数を確保するため、4月に熊本の1施設へ依頼する予定である。夏休みからの調査を追加した場合、調査が終了するのは今年度の2月ごろとなる。研究協力者の調査参加も容易になると予測できる。 2.対象者数を確保するために、データ解析の時期が遅れると予想される。その為に、ガイドラインの配布と専門雑誌への投稿が次年度になる可能性がある。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は 1.国内旅費:240,000 2.パンフレット作成と配布費:200,000 3.英文校正費:50,000 4.研究成果発表費(海外):630,000
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Research Products
(1 results)