2013 Fiscal Year Research-status Report
思春期にある小児がん患者とその長期生存者のレジリアンスを高める支援
Project/Area Number |
23593321
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
石橋 朝紀子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (80305838)
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Keywords | 小児がん / 思春期と長期生存者 / レジリエンス / ポートフォリオ |
Research Abstract |
研究の目的:思春期の小児がん患者と長期生存者が、自らレジリエンスを高める支援のケアガイドラインを作成し、ケアの基準化とモデル化を行うことである。 研究実施計画:平成25年度は沖縄県と熊本県で、面接、ポートフォリオ作成、自記式調査用紙調査を実施し17名の協力を得た。そのうち2名は2回目の調査を平成26年度の夏休みに実施する予定である。最低20名の研究対象者を目的としている。 意義:調査前の研究対象者の多くは課題を持ち続けており、その課題を解決する方法を見いだせないでいた。ポートフォリオを作成していく中で、自分の良さを知ること、自分の課題を深く考えることで、将来の目的を設定できている。この調査は、思春期の小児がん患者と長期生存者のレジリエンスを高めるためにも意義がある。 重要性:ポートフォリオを使用することで、研究対象者が自己を俯瞰し、自分の目的を見出し、それを達成する方法を考えることができている。このことからこの研究は、小児がんだけではなく慢性疾患を持つ子どもが、レジリエンスを高め前向きに生きるための支援として、応用が可能であるため重要であると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究目的の現在までの達成度が遅れている理由は、調査データが予定より得られなかったためである。研究対象者が生徒や学生のため、調査が春、夏、冬休みに集中していたことである。例えば、平成25年度の冬休みに1回目の調査を行った場合、2回目の調査は、翌年の春休みの調査になる。研究対象者が外来日を変更したため、度々調査時期が次回の休み期間に延期されたケースもあった。
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Strategy for Future Research Activity |
1.研究対象者を平成25年度の30名程度から最低20名程度に変更する。調査終了は平成26年度の夏休みとする。 2.調査結果を平成26年12月ごろまでにまとめる。また研究の総括を学会で発表する準備にとりかかる。 3.平成27年3月ごろまでにケアガイドラインを完成させそのパンフレットを作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
現在、研究対象者が予定数を下回っている現状である。研究の妥当性を高めるため、沖縄県と熊本県の2施設での調査を継続している。熊本県での調査は前年度の夏から開始した。研究対象者が、学校や大学に在籍しており、受信日が春、夏、冬休みのいずれかになるため、調査終了は平成26年度の夏休みになる予定である。それに伴い、ガイドレインの作成と配布や専門雑誌への投稿が延期されることになる。 旅費:172000、謝金:20000、報告書:70000、パンフレット:70000、切手:10000として、使用予定である。
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Research Products
(1 results)