2011 Fiscal Year Research-status Report
乳癌・子宮頸癌検診受診率向上をめざした二世代健康教育プログラムの効果に関する研究
Project/Area Number |
23593326
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
赤羽 由美 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (60593829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯本 敦子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (10252115)
和田 佳子 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (50293478)
今泉 玲子 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (70389097)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ヘルスプロモーション / 乳がん検診 / 子宮頸がん検診 |
Research Abstract |
本研究は「リプロダクティブヘルス/ライツ」の観点からヘルスプロモーション活動として、乳がん・子宮頸がん検診を普及させることをめざし、乳がん・子宮頸がんの好発年齢である母親と、保健行動を身につけるのに最適な年齢とされる青年期女性二世代を対象とした健康教育活動を具体化するプログラムを模索することを目的としている。 研究計画としては、3年間にわたり3段階に分けて実施しまとめる予定である。1段階めは、母親と娘の乳がん・子宮頸がん検診に関する実態と健康支援において考慮すべき要因を、質問紙調査と面接調査を用いて明らかにすることである。2段階めは、1段階めの結果から、母親と娘の受診行動向上のための健康教育プログラムを検討し、試験的に実施する予定である。3段階めは、そのプログラムの評価を行う予定である。 平成23年度は、1段階めの質問紙調査を実施する計画であった。まず質問紙を、文献検討後に母親用、娘用の2部作成し、母親と娘、数名づつに予備調査を依頼し、検討後修正し、再度、母親と娘、数組に予備調査を実施するという行為を繰り返し行い、完成させた。その後、倫理審査委員会で承認が得られ、質問紙の配布に至った。対象者は、栃木県内の大学等に在籍中の女子学生とその母親700組であったが、母親と娘、ペアでのアンケートの回収率が1割弱と低かったため、さらに他大学に協力を依頼し、追加で1000組の母親と娘に配布した。数校の大学等に協力が得られたが、学生の長期休暇とも重なり、配布時期にばらつきがでてしまい、現在も回収中である。回収できたデータは入力し、分析を行っている。また、平成24年度に実施予定である母親と娘の「面接調査のご協力のお願い」のはがきをアンケート用紙に同封して配布したところ、協力いただける母親と娘の返信はがきが現時点で数十枚程度返送されている。今後は連絡を取って、面接調査を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成23年度は、研究1段階めとして、アンケート用紙の配布・回収・データ入力・分析を行う予定であった。しかし当初の計画通りに、母親と娘、700組にアンケート用紙を配布したが、母親と娘、ペアでの回収率が1割弱と低かったため、さらに他大学に協力を依頼し、追加で1000組の母親と娘に配布することとした。数校の大学等に協力が得られていたが、学生の長期休暇とも重なり、配布時期にばらつきがでてしまい、回収時期も遅れてしまった。現在は、回収できているデータを入力・分析中である。 研究計画が遅れた最大の原因は、母親と娘のペアでの回収率の低さを予測できなかったことである。また、各大学等の長期休暇をきちんと把握できていなかった現状もある。次年度に、研究支援者を採用するなどすれば、その遅れを取り戻すことは可能であると考えている。さらに努力していくつもりである。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的は、「乳がん・子宮頸がんの好発年齢である母親と、保健行動を身につけるのに最適な年齢とされる青年期女性二世代を対象とした健康教育活動を具体化するプログラムを模索する」ことである。 研究計画としては、3段階(1段階:質問紙と面接調査から、母親と娘の乳がん・子宮頸がん検診に関する実態と健康支援において考慮すべき要因の検討、2段階:1段階めの結果から、母親と娘の受診行動向上のための健康教育プログラムの検討と試験的実施、3段階:健康教育プログラムの評価)に分けて実施する予定である。 今後は、1段階めの母親と娘のアンケートの回収がすべて終了した時点で再度データ分析(データはカップリングさせて集計し、統計処理を行う)を行い、母親と娘、双方の乳がん・子宮頸がん検診に関するヘルスプロモーション行動についての実態と、その実態から健康支援において考慮すべき要因を検討していく予定である。その後、その結果をもとに、母親と娘の受診行動向上のための健康教育プログラムの実施時に配慮すべき点や課題、ニーズを、さらに明らかにするために、次年度の実施計画のひとつである母親と娘の面接調査(数組の母親と娘に対して、半構造的インタビューを実施)を行う予定である。そして、アンケート調査と面接調査の結果から、研究計画の2段階めである、母親と娘、二世代における乳がん・子宮頸がん検診行動向上のための二世代健康教育プログラムについて検討し、平成25年には試験的プログラムを実施していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度に使用予定であった研究費273339円が、次年度使用となってしまった。当該研究費が生じた状況としては、平成23年度の研究計画が、やや遅れてしまっているからである。この研究費は、「アンケート調査用紙」と「面接調査のご協力のお願いのはがき」の返信代金でもあり、ペアでのアンケート回収率が低かったため、アンケートの追加配布を行い、それにより回収時期も遅れたため、次年度使用となってしまった。さらに、これらのアンケート調査のデータをまとめるに当たり、研究支援者を採用する予定であり、そのための費用でもあった。今後は、これらに、上記の研究費を使用していく予定である。 平成24年度の研究費は、母親と娘の面接調査と母親と娘の受診行動向上のための健康教育プログラムの検討や試験的健康教育プログラムの実施準備に向けて使用する予定である。具体的には、母親と娘の面接調査費は、調査のための通信費や印刷費(5万円程度)、ICレコーダーなど調査に使用する物品(5万円程度)、調査のための旅費(15万円程度)、調査をまとめるにあたっての研究支援者の採用など(30万円程度)に使用する予定である。母親と娘の受診行動向上のための健康教育プログラムの検討や試験的健康教育プログラムの実施準備費は、アンケート調査や面接調査の結果から効果的で必要と思われる物品やDVD、乳がん教育用視触診モデルの購入など(75万円程度)、通信費や印刷代など(5万円程度)、打ち合わせなどの旅費(5万円程度)に使用する予定である。無駄なく計画的に使用していきたい。
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