2013 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から継続的に行う父親のための母乳育児支援教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23593345
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
黒野 智子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (10267875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 江利子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (10269631)
村松 美恵 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (80387505)
室加 千佳 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (40616918)
藤本 栄子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80199364)
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Keywords | 母乳育児支援 / 父親 |
Research Abstract |
平成25年度の研究目標は、平成24年度から引き続き、妊娠期から継続的に行う『父親の母親への母乳育児教育プログラム』の実施に向けて修正を加え、調査の準備をすることであった。 1,教育プログラムの検討:研究分担者および研究協力者である母性領域の専門家(産科に勤務する助産師を含む)とともに教育プログラム内容の検討をおこなった。①母乳育児の母子・家族への利点、②母乳育児の実際と生じやすい悩み、③具体的な母乳育児支援方法、④父親の母乳育児についてのネガティブな気持ち、⑤母乳育児について母親と話し合う機会を持つ、⑥母乳育児をしている父親へのサポートで構成している。追加・修正の内容としては、2回目の介入で②母乳育児の実際と生じやすい悩みとして母乳不足感について説明し、③具体的な母乳育児支援方法の1つとして母乳量確保の評価情報を入れること、⑥母乳育児をしている父親へのサポートの一つとして、出産を契機として夫婦関係が悪化するいわゆる「産後クライシス」と呼ばれているものの要因などについても情報提供することとした。また、1回目の両親学級では、父親同士のコミュニケーションを図る時間を持つことを取り入れることとした。 2,教育プログラムの実施準備:1)媒体の作成 ①妊娠期・・父親の母乳育児の方針および母親と話し合った後の母乳育児の方針、母乳育児に関するネガティブな気持ちなどの書き込み可能な『父さんの母乳育児支援手帳』を作成。2)協力施設での調査環境の情報収集と研究計画の立案をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度の実施目標は、科学研究費申請書に従い平成24年度に引き続き”父親の母親への母乳育児支援プログラム”の作成と介入研究の協力施設の調査基盤をつくり、研究計画を立案することであった。 研究協力者2名が産休および育児休暇を取得中であり、若干の遅れはあるものの”父親の母親への母乳育児支援プログラム”を修正し、『父親の母乳育児支援手帳』の作成および調査実施計画を立案し、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度の目標は、実際に”父親の母親への母乳育児支援プログラム”を使用し評価することである。 ①妊娠30週~32週の両親学級後に調査票を配布し記載依頼、②産後3~5日目③産後2カ月に調査用質問紙を郵送またはメールで配信。①では両親学級実施後で調査票記載後、②、③もそれぞれの時期の調査票回答後に、『父親の母乳育児支援手帳』にそって情報提供を実施する。 産後2~3カ月後にインタビューを実施する。 回収率を上げるため、直接インタビュー出来ない場合は、メールまたは電話で実施することも考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、調査のための基盤づくりをおこない研究を開始できるようにプログラムの修正および媒体作成をおこなう費用を拠出した。しかし、調査結果のデータ入力、逐語録作成のための人件費は、プログラム介入後の評価のインタビューおよび調査票の分析に使用知るため、次年度使用とした。 平成26年度の使用計画は、①調査の実施およびデータ入力に関わる人件費、②”父親の母親への母乳育児支援プログラム”実施のための備品(プロジェクター等)、③協力施設に配布する『父親の母乳育児支援手帳』の作成等に使用。④インタビューの逐語録作成に使用。 また、当初計画通りに、報告書の作成、学会参加のための交通費として使用予定。
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