2013 Fiscal Year Research-status Report
検査・処置を受ける幼児後期の子どもの調整能力発揮への支援プログラム開発と効果測定
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23593362
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Research Institution | Fukui College of Health Sciences |
Principal Investigator |
吉田 美幸 福井医療短期大学, その他部局等, 教授 (50465845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楢木野 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90285320)
鈴木 敦子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (50196789)
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Keywords | 検査・処置 / 幼児後期 / 自己調整能力 / 支援プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、検査・処置を受ける幼児後期の子どもの調整能力発揮への支援プログラムを開発し、その効果を測定することにある。平成25年度は、「点滴・採血を受ける幼児後期の子どもの調整能力発揮への支援プログラム」の試案の実践とその評価をすることを目的とした。 平成25年度は、平成24年度に作成したプログラム試案を適用し、「点滴・採血を受ける幼児後期の子どもの自己調整機能の発揮」に向けた看護師の実践の内実を明らかにするために、研究への協力を得られた医療機関の小児病棟の看護師11名を対象に調査を行った。調査方法は、研究参加者の看護師が3歳半~就学前までの子どもの点滴あるいは採血に関わっている場面の参加観察、観察後の面接調査、子どもの保護者に対する子どもの基礎情報の記述である。また、プログラムの効果を明らかにするために、プログラム試案適用前の通常ケア、プログラム説明後1・2回目の3回の点滴・採血場面を調査する。平成25年度は、研究参加者全員の通常ケアの調査を終了した。その後、プログラム説明用資料、プログラム内容を必要時すぐに確認できる看護師のための携帯用リマインダーを用いてプログラムの説明を行った。また、2名の看護師に対してプログラム試案を適用した実践の調査を行った。プログラム説明後の参加観察と面接から、看護師には、処置を受ける子どもの反応を意識して捉える変化が見られ、嫌だけれども頑張ろうと気持ちが揺れる子どもに出来るだけ寄り添おうとする姿勢が生じていた。また、プログラム実施により、看護師は自分が思う以上に頑張れる力を持つ子どもに気づいていった。 現在、調査した参加観察および面接内容を逐語録に起こし質的に分析しつつ、9名のプログラム試案を適用した実践の調査を継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属施設および協力依頼施設の倫理審査に時間を要し、研究開始までに時間を要した。また、研究開始後も、該当する子どもの処置場面に限りがあったことから、当初予定より時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、平成25年度に継続し研究実施計画第4段階として、「調整能力発揮へ の支援プログラム」試案の実施と評価を進めて行く。具体的には以下の計画を実施予定である。調査し終えた参加観察および面接内容を逐語録に起こし質的に分析しつつ、9名のプログラム説明後の実践の調査を実施する。分析は、点滴・採血場面の子どもの関わりのなかで、看護師はどのように子どもの言動を捉え、自己調整機能の発揮に向けた関わりに向けてどのような実践へと至るのかを明らかにする。 最後に、本研究の全体について、得られた結果を取りまとめ、成果の発表および報告書を作成し、点滴・採血を受ける幼児後期の子どもが自己調整能力を発揮できる看護支援プログラムを提案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
所属施設および協力依頼施設の倫理審査に時間を要し、研究開始までに時間を要した。また、研究開始後も、該当する子どもの処置場面に限りがあったことから、当初予定より調査実施に時間を要している。そのため、検討会開催や、データ整理のための人件費、報告書作成の経費等として翌年度使用分が生じた。 調査を実施するための費用として、研究参加者への謝金、データ整理のための人件費、旅費、記録用機材購入にかかる経費の使用を計画している。また、研究分担者間でのプログラムの効果判定のための検討会開催、報告書作成の経費を計上している。
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