2012 Fiscal Year Research-status Report
幼稚園児の家庭内受動喫煙状況と家族の意識-尿中コチニン測定と質問紙調査から-
Project/Area Number |
23593395
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
坂東 春美 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (00458027)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 亨 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (80174936)
濱田 薫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80228535)
城島 哲子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80267872)
|
Keywords | 受動喫煙 / 禁煙 / 行動変容 / 子ども |
Research Abstract |
本年は,幼児の家庭内受動喫煙状況と家族の意識を把握するための調査を実施した. 2012年1月より,11の幼稚園で実施した.対照群と介入群に分け,子ども・喫煙者に関する項目は自記式調査により把握した.禁煙に対する行動変容段階は,トランスセオレティカルモデルを基に,「無関心期」を詳細に把握するために,禁煙には関心が無いを「無関心期1」とし,禁煙に関心はあるが6か月以内には禁煙を考えていない「無関心期2」とした.幼児の受動喫煙状況は尿中コチニン値測定により把握した. 対照群(n=17)では家庭内喫煙者数は,各世帯とも1人のみであった.喫煙者の続柄は,母親3人(17.6%),父親13人(76.5%),その他1人(5.9%)であった.受動喫煙の回避行動は,13人(76.5%)が行われていた.禁煙に対する行動変容 stageは,無関心期(1)15人(29.4%),無関心期(2)7人(41.2%),関心期5人(29.4%),準備期 0人(0.0%)であった. 介入群(n=49)では家庭内喫煙者数は,平均1(SD 0.5:1-2)人のみであった.喫煙者の続柄は,母親10人(20.4%),父親38人(77.6%),その他1人(2.0%)であった.受動喫煙の回避行動は,30人(61.2%)が行われていた.禁煙に対する行動変容 stageは,無関心期(1)11人(22.4%),無関心期(2)30人(61.2%),関心期5人(10.2%),準備期3人(6.1%)であった. 幼児の尿中コチニン値では,受動喫煙が疑われる10ng/ml以上が20人(40.8%)であった. 今後,1年後の禁煙の行動変容意識の変化を分析し,終了後発表予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2012年は,1月から7月にかけて第一回の調査を実施した.調査対象者が,目標数に達しないため追加依頼を行い,協力園の依頼から実施まで時間を要した.
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は,第一回の参加者の追跡調査を実施し,一年後の受動喫煙の状況と禁煙に対する行動変容段階の変化を測り,対照群と介入群との比較を解析する.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年は,一年後の追跡調査の実施ならびに解析を行い,研究協力者への報告や国内外への研究発表を行う計画である.
|
Research Products
(2 results)