2012 Fiscal Year Research-status Report
精神障害者への救急・急性期治療ケア・マネジメントモデルの開発
Project/Area Number |
23593444
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
宇佐美 しおり 熊本大学, 生命科学研究部(保), 教授 (50295755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白川 裕一 熊本大学, 生命科学研究部(保), 助教 (60599372)
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Keywords | ケアプロトコール / 統合失調症 / 気分障害 / 退院支援 / 地域生活支援 |
Research Abstract |
平成23年度の結果をもとに、デルファイ法を用い、病棟看護師、訪問看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、医師それぞれ20名ずつ合計100名を対象に2回行い、対象者の入院から退院、退院後もっとも重要な治療とケアについての優先順位を確定した。入院時は、①精神状態の回復、②日常生活機能の回復、③信頼関係の確立が最も重要で、入院後1か月後には、①退院後の生活を意識した日常生活機能、②家族への精神的支援、③適切な社会資源を導入するための検討、④患者の居場所の確保がみられていた。さらに、退院後は、①患者自身の精神状態とセルフケアのコントロール、②地域における患者の居場所づくり、③危機状態時の対応、④必要な時の訪門、が抽出された。これらの結果から支援内容のプロトコールを作り、このプロトコールを実施するためのスタッフ訓練を2回ずつ行い、支援プロトコールを統合失調症、気分障害患者と家族に対し実施しその評価を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画より対象者数は少ないが計画にそって実施し、その成果がでていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
精神看護専門看護師が存在する2つの病棟で、調査に同意の得られた60名の統合失調症患者・家族、60名の気分障害患者・家族に対し、入院時から退院後3か月までの、支援プロトコールを実施し、入院時、退院時、退院3か月後、退院6か月後に病状、日常生活機能、社会的機能、ケア満足度で評価し、支援プロトコールが患者の再入院を予防し、地域生活を促進することが可能かどうかの評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査のための旅費、科研会議のための旅費、対象者謝礼、質問紙購入、分析のための研究補助費、に活用する予定である。
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Research Products
(2 results)