2012 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護における高齢糖尿病患者のケアプログラムの開発とその有用性
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23593448
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
細川 満子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (20315542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井澤 美樹子 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (20315550)
富田 恵 弘前医療福祉大学, 保健学部, 講師 (10325912)
戸沼 由紀 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (70531094)
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Keywords | ケアプログラム / 訪問看護 / 高齢者 / 糖尿病 |
Research Abstract |
本研究の目的は、インスリン療法を行う高齢2型糖尿病患者の安定した在宅療養を目指して、訪問看護おける糖尿病ケアプログラムを作成することである。また、開発した糖尿病ケアプログラムに基づいたケアを実施し、その有効性について明らかにすることである。 平成24年度は平成23年度の糖尿病ケアプログラムver.1の検証を踏まえて、研究者間で検討を重ねて糖尿病ケアプログラムver.2を作成した。ケアプログラムの活用時期はインスリン導入時期、訪問看護利用開始時期は限定しないこととし、糖尿病合併症の有無も不問とすることとした。 作成したケアプログラムの現場での実現可能性について、日本糖尿病教育・看護学会での情報収集および札幌市で開催された北海道糖尿病研究会おいて次のような知見が得られた。ケアプログラムの活用により、糖尿病高齢者・家族に関わる医師、訪問看護師、ヘルパー、介護支援専門員、栄養士を含んだケアシステムを構築する上で、一つのツールになること、病院と診療所などの医療機関の連携のために活用されている地域連携パスに、開発したケアプログラムを導入することで糖尿病高齢者に対する地域包括ケアが推進されること。また、訪問看護師不在時、ヘルパーや地域の民生委員などが見守っていることがあっても病状は把握できないため、異常の発見が遅れることがあるため、ケアプログラムを活用することで訪問看護師が行っている糖尿病ケアにについて他職種への情報提供が促進されることが示された。 さらにケアプログラムの有用性について評価するために、看護ケアの質、ケア目標の達成度、記録時間、他職種との連携の評価指標について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高齢糖尿病ケアプログラムを精錬し実行可能性について把握できたが、そのケアプログラムの介入には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
考案したケアプログラムを訪問看護師に活用してもらい、療養者・家族および訪問看護師から評価を得る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)研究協力者への謝礼 2)ケアプログラム介入調査に関する研究依頼、および評価のための旅費 3)調査データの整理、分析のための物品費 4)報告書作成のための製本代 5)成果発表のための旅費
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