2013 Fiscal Year Annual Research Report
リハビリテーション看護介入は外来血液透析者の睡眠覚醒リズム改善に貢献するか
Project/Area Number |
23593461
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
柴田 しおり 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70254480)
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Keywords | 血液透析者 / 睡眠覚醒リズム / 活動性 |
Research Abstract |
本研究への参加の同意を得た外来血液透析者24名(男13、女11、平均年齢66.0±8.2歳)を透析群とし、年齢,身長および体重をマッチさせた一般健常者24名(男14、女10、平均年齢70.3±6.8歳)を対照群とし、睡眠変数の比較を行った。 両群の総睡眠時間(透析群7:03 ± 1:33 vs 対照群7:04 ± 0:59)に差は認められなかったが、透析群の入眠潜時(0:29 ± 0:20)および中途覚醒時間(2:21 ± 1:00)は対照群(入眠潜時0:16 ± 0:13、中途覚醒時間1:35 ± 0:41)に比べ有意に延長し(p<0.05)、睡眠効率(透析群:67.1 ± 13.6 vs 対照群:77.5 ± 9.7)は有意に低値であった(p<0.01)。また、両群の睡眠覚醒周期の平均値を比較したところ、透析群(24:06 ± 0:27)と対照群(24:00 ± 0:03)の間に有意な差は認められなかった(t=1.02, NS)。しかし、周期性の強さを表す分散ピーク値は、対照群(0.068 ± 0.019)に比べ、透析群(0.050 ± 0.028)で有意に低値(t=2.49, p<0.05)であった。周期性分散ピーク値は、睡眠効率と有意な正の関連が認められ(r=0.532, p<0.01)、入眠潜時(r=-0.501, p<0.01)および中途覚醒時間(r=-0.436, p<0.01)と有意な負の関連が見られた。歩数と睡眠変数は、睡眠効率(r=0.230, NS)および入眠潜時(r=-0.253, NS)との間に有意な関連はなく、中途覚醒時間にのみ弱い負の関連が認められた(r=-0.308, p<0.05)。血液透析者の睡眠の質の向上には、歩数など活動量を増加させるというよりはむしろ24周期に生活リズムを整えることが必要であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)