2014 Fiscal Year Annual Research Report
手の加温と高齢者の睡眠との関連をアクティグラフ・睡眠尺度を用いて検証する
Project/Area Number |
23593462
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岩根 直美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (90554527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 真由美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (00300377)
鹿村 眞理子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10143207)
羽野 卓三 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (90156381)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 温熱効果 / 睡眠 / 手 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は手の加温が高齢者の睡眠に影響するかをアクティグラフと睡眠尺度を用い、客観的・主観的に睡眠効果の有無を解明することである。よって、加温方法時の高齢者の体温変化を確認後、手の加温による睡眠データの収集と分析を行った。 高齢者の手の加温による体温変化は成人者と同様であるかを検証すると、手の湿性加温(30分間)において手足の末梢体温と深部体温は年齢による有意な差はなかった。体温変化は末梢体温では上昇したが、深部体温は一定を保った。傾向として、成人者の方が体温上昇する速度はやや早いが、両者間に有意な差はなかった。同様の手の加温方法を行い、高齢者の睡眠データ(睡眠時間、睡眠効率、中途覚醒回数、入眠潜時)を収集し、分析した。対象は不眠がある高齢者と不眠のない高齢者で行ったが、手の加温による両者間の睡眠データに有意の変化はなかった。両群の高齢者の入眠潜時は、手の加温により短縮傾向ではあったが、中途覚醒回数に差はなかった。睡眠効率や睡眠時間では良く眠れた高齢者と眠れなかった高齢者の二極化があり、個人差が大きいことが分かった。以上の結果は学会で発表した。 睡眠時間と睡眠効率の個人差の背景には、加温による心地よさなどの自覚が影響していると推察し、その検証を行った。加温時のリラックスや緊張を生理的に明らかにするため、脳波測定機器の選定と購入を行い、実験環境を整えた。冬季には手の加温時の脳波の変化について6名を対象者に測定した。結果は解析中である。
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Research Products
(2 results)