2013 Fiscal Year Annual Research Report
自助グループひきこもり「親の会」における支援プログラムの提案
Project/Area Number |
23593475
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Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
斎藤 まさ子 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 准教授 (50440459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 恵美子 新潟青陵大学, その他の研究科, 教授 (80219245)
真壁 あさみ 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 教授 (20290067)
内藤 守 新潟青陵大学, 看護福祉学部, 助教 (80410249)
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Keywords | ひきこもり / 親の会 / 支援プログラム / 体験のプロセス / 価値観の転換 / 語り合い / 共感的理解 / ストレングスアプローチ |
Research Abstract |
平成25年度は研究成果の発表と途中報告、プログラムの提案に向けた活動であった。研究成果は、学会発表2点、学会誌発表3点であった。これらの結果は研究協力者への途中結果報告と支援に役立ててもらう目的で、パンフレットを作成し各地の親の会や支援者に送付した。前年度に実施した質問紙調査結果から、親の会に参加することで肯定的な影響を受けていると評価できる九州地区の親の会に協力を依頼し、グループインタビューを実施した。過去2年間の研究成果とグループインタビュー結果を元に、ひきこもり親の会の支援プログラムを提案した。ゴールは親の子への関わり方の変化のプロセスにおいて、ターニングポイントとなる「子のあるべき姿を求める価値観から子への理解を基盤とした価値観」への心理的転換点である。行動レベルでは「自己の価値観に基づいた関わりから子どもの思いを尊重した関わり」に変化する転換点とした。プログラムの目的は「グループのなかで、互いの受容と自己肯定感の回復を図りながら、ひきこもりに関する知識の獲得、ひきこもる子どもとの二者関係の構築(基本的な関わり方を修得)を目指す中で、自己の価値観に基づいた関わりから子どもの思いを尊重した関わりに変化すること」とした。下位目標は①孤立感の中で苦悩していた親が受容され、安心感を抱くことができる②毎回設定されたテーマについて、知識を得る。さらに、テーマに関する体験談を語り聴くことでヒントや気付きを得ることができる③共感的理解のロールプレイや臨床動作法、ストレングスアプローチなどで体験的学習ができる④得たものを持ち帰り、日常生活の中でそれらの体験的理解を促進させることができる⑤ゴールへのプロセスを自らが自覚することができる、とした。なお、プログラムの提案内容の詳細、3年間の研究成果は、平成26年3月31日付けで「報告書」を作成し、関係者、関係機関に配布した。
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Research Products
(6 results)