2013 Fiscal Year Research-status Report
介護保険施設における看護・介護職者の協働・連携を促進するための教育モデルの開発
Project/Area Number |
23593481
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
小林 貴子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (50279618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 優子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (50284120)
横山 浩誉 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (20550510)
北村 有香 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (10438236)
松尾 淳子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (10507370)
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Keywords | 高齢者 / 施設 / 看護職 / 介護職 / 協働 / 連携 / 看とり / 教育 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、介護保険施設において高齢者ケアにあたる看護職と介護職の協働と連携に関わる看護師の実践を明らかにする為のインタビュー調査を追加し、研究協力者15名のうち条件を満たす13名について反訳した。データは連携研究者を追加し質的に分析を行った。結果は、第19回日本老年看護学学会において「介護保険施設における高齢者ケアの看護・介護の協働・連携に関わる看護師の実践」(26年6月29日)発表する。 また「施設における看とりにおける介護職との協働・連携に関する語り」の分析から、看護職は介護職を重要な存在と認め、最期まで高齢者の生活を支援することへの介護職の喜びを肯定する働きかけを意識的に行っていた。本結果は第35回国際ヒューマンケアリング学会(京都)「Practices of nurses involved in cooperative work with caregivers providing end-of-life care at long-term care facilities」(26年5月24日)の発表する。 尚、今後の看護職・介護職の専門性を活かした教育プログラムを検討の為に、スウェーデンのヘルシンボリ大学,ハルムスタッド市,マルメ市における高齢者介護の研究と現場を視察した。介護施設及び在宅支援の具体例から介護職と看護師との連携や研修の現状を確認する事ができ新たな知見と課題を得た。今後の研究推進に重要な示唆を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の進行は全体的に遅れていたが回復しつつある。当該年度に収集したデータの反訳結果を含め、データを統合して分析するためデータ集約までに時間を要した。集約後は、比較的スムーズに分析を開始した。質的研究にてカテゴリー化までにデータの読み込み及び連携研究者との内容の摺り合わせ含めた分析作業に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究で明らかになった施設に働く看護師の実践をもとに、介護職との協働・連携を促進する効果的な教育モデル作成に向け研究を推進する。 1.結果を施設看護師の参加を得て検証するための検討会を開催し、看護師の実践知を活用した教育プログラム作成のための構成要素を抽出する。検討には事例検討の手法を用い、検討内容を反訳し分析ソフトを用いた質的分析を行う。 2.施設における看取りを支援する看護師の実践知から、高齢者の健康の変調を日常生活行動の中で変化をとして捉えることができるよう観察内容を可視化し、教育プログラムを作成する。 3.ケア先進国であるスウェーデンの知見から本邦の教育モデルに採用できる要素を抽出する。特に認知症をもつ高齢者ケアのための食事への援助に資すると推察される「分食と認知症の予防効果」の文献検討を追加し、教育モデルへの反映を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の進行が全体的に遅れたために、インタビュー調査及び反訳費用及び第一次分析の遅れ及び成果発表の時期が遅れた。また第2段階の研究で使用予定の質的解析ソフトの購入が遅れたため未使用額が発生した。 国際及び国内学会の発表に関する費用及び、追加資料文献の収集及び翻訳料に使用する。 また第二次データの質的分析において要素間関連を確認するために解析ソフトを購入する。データの反訳費用及び入力作業費、及び検討会議の旅費及び会議費。 また関連学会への参加及び看護実践モデルの開発グループの検討会議への参加旅費として使用する。
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Research Products
(2 results)