2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23601003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 馨 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (70215531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 隆一 信州大学, 教育学部, 教授 (10115389)
岩岡 正博 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40213269)
中山 雅哉 東京大学, 情報基盤センター, 准教授 (90217943)
大辻 永 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20272099)
藤原 章雄 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教 (60292794)
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Keywords | インターネット / 自然観察 / フェノロジー / 環境教育 |
Research Abstract |
昨年度2箇所に設置したインターネット森林観察サイト(以下「森林観察サイト」)において、2012年5月26-27日東京大学秩父演習林、6月9-10日信州大学志賀自然教育園において、研究者、一般、子供を含む現地体験学習会を行い、現地システムの状況と森林環境と、森林観察サイトの情報内容について体験及び意見交換、参与観察を行った。これらの結果を基に森林観察サイトの情報提供の画面のレイアウトと提示方法の開発を進めた。現地の生態音については、2箇所とも鳥類の主要な繁殖期2012年4月~6月の3ヶ月間について、外部の鳥類研究者とともにインターネットライブ音からの聞き取り調査を行い、その成果を取りまとめた。同時に現地とインターネット配信音録音との比較を行った。 秩父演習林に昨年度設置した一眼デジカメ遠隔自動撮影について、システムの安定化を進め現在は本格的な運用を開始し、これに合わせて森林観察サイトの情報提示画面と情報内容について新たな開発を進めた。 昨年度に引き続き、ウエブカメラ映像、一眼デジカメ高解像度写真、ステレオ音声のアーカイブ蓄積とライブ配信公開を行い、気象データ、ツイッターのつぶやきのログ記録と公開を継続しいる。 森林観察サイトの情報提示を行うためにタブレット端末と情報取得提示アプリを開発し、関連研究プロジェクトでの里海(岩手県大槌町赤浜)インターネット自然観察データを用い、2012年8月2,3日に現地公開講座で実験的に活用して知見を得た。 これらのついては、逐次SNSのフェースブックのcyberforestグループでの紹介とディスカッションを進めている。2013年2月16日には昨年度に引き続き、共同研究者と関係者が一同に会した第2回研究シンポジウムを開催した。.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現地システムのトラブル対応と、映像・音声データを中心として日々蓄積される自然観察データは年間7.6TB程になり、公開サーバとバックアップサーバを含めてのシステム開発・改良と運用管理に、想定以上に機材と手間がかかり、森林観察サイトを日々運用しながら、当初の予定を実施していくことについて、若干遅れ気味となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
森林観察サイトを使っての児童生徒を対象とした実践授業については、H25年度に小学生と高校生を対象に実施する目処を得ており、最終年度には本研究での実践授業と現地学習を実施していく予定である。 また、遠隔の森林観察に小中学校の児童生徒の観察意識や意欲を導くことは難しいとの指摘もあり、小学生低学年の身近な自然観察として「アサガオ観察」を森林観察サイトの一つとして加えることとし、次年度の観察情報提供項目として検討することとした。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
森林現地体験にかかわる出張旅費、および現地体験イベントにかかわる経費参加者に関する旅費 研究集会のための旅費、会議費 現地自然観察システムのメンテナンス旅費、およびメンテナンスのための物品費 最終年度取りまとめ森林観察サイト構築のための作業謝金
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Research Products
(14 results)