2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23611043
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
渡邊 朗子 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (80286632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 明生 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (00334152)
岩瀬 将美 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (50339074)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | ロボット / 高齢者 / 成人 / 個体距離 / 生活空間デザイン / 姿勢 |
Research Abstract |
本研究では、1)人とロボットの関係性を距離・大きさ・スピード・人の状態の4点から主に明らかにし、具体的にロボットと共生する生活空間デザインに活用できる設計要件を明らかにする。そして1)から得られた知見を活かし、2)ロボットと共生する生活空間デザインモデルを構築し、ユーザビリティ評価を行う。本研究からは、ロボットと共生する住空間の具体的な間取り、広さ、最小モデュール、床の段差等を含めたデザインモデルが導き出されるほか、人間が共生することができるロボットの大きさ、スピード、デザイン(色、形状、加速度情報、コミュニケーションを含む)の知見を明らかにすることを目的とするものである。初年度である平成23年度は、I.<人間―ロボットの関係性の基礎研究>として、(1)立位・成人、高齢者を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(2)椅座位・成人、高齢者を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(3)床座・成人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(4)しゃがみ・成人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(5)仰臥位・成人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離を行った。II.<ロボットと共生する模擬実験空間の構築に向けた基礎研究>(1)ロボットと共生する生活空間デザインモデル「Space ATOM」の基本計画III.<ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究>(1)成人、高齢者、外国人を対象にロボットと共生する生活空間およびロボットのデザインモデルについてアンケート及びヒアリング調査、上記を行い、それぞれの成果を学術論文、学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、I.人間―ロボットの関係性に関する研究、II.ロボットと共生するモデル生活空間デザインモデルの構築、III.ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究の3本柱で進めていく。平成23年度は、I.において、成人および高齢者を対象に、生活空間内でよく使うと考えられる静止姿勢において、それぞれロボットに対してこれ以上近づいて欲しくないと感じる距離を調査し、ロボットに対する距離関係を導き出した。II.においては、実際にロボットと共生する模擬生活空間「Space ATOM」の構築に向けて検討を行い、基本構想を計画した。III.においては、ロボットと共生する生活空間およびロボットのサービス、デザインに関するアンケートおよびヒアリング調査を高齢者および成人を対象に行った。以上のことから平成23年度の研究は、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、引き続きI.人間―ロボットの関係性に関する研究、II.ロボットと共生するモデル生活空間デザインモデルの構築、III.ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究の3本柱について進めていく。24年度は、I.<人間―ロボットの関係性の基礎研究>(1)立位・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(2)椅座位・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(3)床座・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離II.<ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究>(1)ロボットと共生する生活空間デザインモデル「Space ATOM」の実施設計(2)ロボットと共生する生活空間「Space ATOM」の実寸大モデル構築III.<ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究>(1)高齢者、成人を対象としたロボットのサービス支援内容と大きさ、スピード、デザイン(色、形状、加速度情報、コミュニケーションを含む)に関する評価調査(アンケート調査および計測実験)について進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、高齢者、成人、外国人、児童を対象にしたI.人間―ロボットの関係性に関する研究、およびII.ロボットと共生するモデル生活空間デザインモデルの構築を具体的に進め、具体的に高齢者、成人、外国人、児童を対象にしたIII.ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究についても進めていく。特に実空間におけるII.の「Space ATOM」を構築するため、研究費を充てたいと考えている。24年度の具体的な研究内容は以下の通りである。I.<人間―ロボットの関係性の基礎研究>(1)立位・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(2)椅座位・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離(3)床座・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離II.<ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究>(1)ロボットと共生する生活空間デザインモデル「Space ATOM」の実施設計(2)ロボットと共生する生活空間「Space ATOM」の実寸大モデル構築III.<ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究>(1)高齢者、成人を対象としたロボットのサービス支援内容と大きさ、スピード、デザイン(色、形状、加速度情報、コミュニケーションを含む)に関する評価調査(アンケート調査および計測実験)について進めていく。
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