2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23611043
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
渡邊 朗子 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (80286632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 明生 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (00334152)
岩瀬 将美 東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (50339074)
中島 克人 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (00385486)
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Keywords | ロボット / 生活空間デザイン / 個体距離 / 姿勢 / 成人 / 高齢者 / 外国人 / 幼児 |
Research Abstract |
今年度は、I.<人間―ロボットの関係性の基礎研究>として、①立位・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離②椅座位・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離③床座・児童、外国人を対象とした計測実験:距離・スピード・大きさにおける個体距離に関する研究を実施した。 II.<ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究>としては、①ロボットと共生する生活空間デザインモデル「Space ATOM」の実施設計②ロボットと共生する生活空間「Space ATOM」の実寸大モデル構築を実施した。 III.<ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究>としては、①高齢者、成人を対象としたロボットのサービス支援内容と大きさ、スピード、デザイン(色、形状、加速度情報、コミュニケーションを含む)に関する評価調査(アンケート調査および計測実験)を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、I.人間―ロボットの関係性の基礎研究、II.ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究、III.ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究の3本柱で進めていく。 平成24年度は、I.においては、児童と外国人を対象に、生活空間内でよく使うと考えられる静止姿勢において、それぞれロボットに対して近づいて欲しくないと感じる距離を調査し、ロボットに対する距離関係を導き出した。II.においては、実際にロボットと共生する模擬生活空間「Space ATOM」の実施設計および、実寸大モデル構築を行った。III.においては、ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスから、高齢者、成人を対象としたロボットのサービス支援内容と大きさ、スピード、デザインの評価調査を行った。以上のことから平成25年度の研究は、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進対策としては、I.人間―ロボットの関係性の基礎研究、II.ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究、III.ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究、IV.人間―環境(ロボット・生活空間)系のデザインに向けた研究の4本柱で進めていく。 平成25年度は、I.<人間―ロボットの関係性の基礎研究>としては、①人間―ロボットの関係性の実験結果を踏まえたロボットと共生する生活空間デザイン要件構築を行う。 II.<ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究>としては、①「Space ATOM」を用いたユーザビリティ調査(居間、廊下、寝室を想定)を行う。②社会に普及可能な「Space ATOM」モデルの基本計画,基本設計(集合住宅内住戸の一部を想定)を行う。③ロボットと共生する生活空間デザインの評価項目の抽出を行う。 III.<ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究>としては、①人間と共生することが可能なロボットのサービスとデザインの調査(アンケート調査)を行う。②人間と共生することが可能なロボットデザインの評価項目の抽出および評価方法の構築をする。③人間と共生することができるロボットデザインモデルの作成を行う。 IV.人間―環境(ロボット・生活空間)系のデザインに向けた研究としては、①上記の調査・実験を踏まえて、人類の豊かな未来の生活空間の創造を目指して、人間―環境(ロボット・生活空間)系のデザイン論の基礎を構築する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、高齢者、成人、外国人、児童を対象としたI.人間―ロボットの関係性の基礎研究、およびII.ロボットと共生する生活空間デザインの構築を具体的に進め、高齢者、成人、外国人、児童を対象とした、III.ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究、IV.人間―環境(ロボット・生活空間)系のデザインに向けた研究についても進めていく。特に実空間におけるII.の「Space ATOM」を構築するため、研究費を充てたいと考えている。 平成25年度の具体的な研究内容は以下の通りである。I.<人間―ロボットの関係性の基礎研究>としては、①人間―ロボットの関係性の実験結果を踏まえたロボットと共生する生活空間デザイン要件構築をする。II.<ロボットと共生する生活空間デザインの構築に向けた基礎研究>としては、①「Space ATOM」を用いたユーザビリティ調査(居間、廊下、寝室を想定)を行う。②社会に普及可能な「Space ATOM」モデルの基本計画,基本設計(集合住宅内住戸の一部を想定)を行う。③ロボットと共生する生活空間デザインの評価項目の抽出を行う。III.<ロボットと共生する生活空間のユーザビリティ評価・サービスに関する研究>としては、①人間と共生することが可能なロボットのサービスとデザインの調査(アンケート調査)を行う。②人間と共生することが可能なロボットデザインの評価項目の抽出および評価方法の構築をする。③人間と共生することができるロボットデザインモデルの作成を行う。IV.人間―環境(ロボット・生活空間)系のデザインに向けた研究としては、①上記の調査・実験を踏まえて、人類の豊かな未来の生活空間の創造を目指して、人間―環境(ロボット・生活空間)系のデザイン論の基礎を構築について進めていく。
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