2013 Fiscal Year Annual Research Report
癌ではなぜメチル化と脱メチル化が同時におこるのか?
Project/Area Number |
23616001
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
畑田 出穂 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (50212147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀居 拓郎 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (00361387)
落谷 孝広 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (60192530)
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Keywords | メチル化 |
Research Abstract |
●大腸がん発がんモデルマウスにおけるDNMT3B△5の癌形成への関与の解明:これまでに大腸がんのマウスモデル(ApcMin/+)マウスに通常型のアイソフォームDnmt3b2を強発現すると癌の発生が上昇するという報告がある。そこで、DNMT3BD5をテトラサイクリン誘導性プロモーターを用いた系でトランスジェニックマウスを作成し(CBA系統マウスを使用)、ApcMin/+(C57BL/6系統マウス)と交配することによりDNMT3BD5トランスジーンをもったApcMin/+マウスを作成する。そしてテトラサイクリンでDNMT3BD5を発現誘導しApcMin/+マウスと比べて大腸がんの発症が上昇するかどうかを調べた。 ●大腸がん発がんモデルマウスにおけるDNMT3B△5によるゲノム不安定化への関与の解明:CBAとC57BL/6系統マウス間の多型を利用し複数のマーカーでLoss of hegerozygosity(LOH)が上昇しているかを明らかにした。 ●大腸がん発がんモデルマウスにおけるDNMT3B△5による癌抑制遺伝子のメチル化の解明:DNMT3BD5DTg, ApcMin/+マウスにできた大腸がんでMIAMI法を用いてメチル化を網羅的に調べApcMin/+マウスと比べて癌抑制遺伝子のメチル化が亢進しているかどうか確認した。 ●大腸がん発がんモデルマウスにおけるDNMT3B△5によるセントロメア領域の脱メチル化の解明:DNMT3BD5DTg, ApcMin/+マウスにできた大腸がんでApcMin/+マウスと比べてセントロメア領域の脱メチル化が起こっているか確認した。
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